俺のクソ兄貴【黄金の風】【男主】

いち ページ3

真っ暗な夜に銃声が響いた

…きっと、これでよかったんだ。

『っ!?』

俺は驚いた

だって…さっき確かに撃ち抜いた筈の兄には傷1つついていなかったから

そして、目の前には白い服を着た男が立っていた

｢少し来てもらおう。｣

男は俺の腕を掴んだ

『っ！は、離せ！』

俺は必死に抵抗するが、男の方が力が強く全く歯が立たない

俺はすんなりと男たちに連れて行かれてしまった




｢よっ、と｣

三つ編みの男が俺を拘束し、フードを脱がせた

ナランチャ｢!?A!?｣

兄貴が分かりやすく驚いた

？｢ナランチャの知り合いですか？｣

穴の空いた服を着た男が兄貴に質問した

｢知り合いっつーか…弟…｣

｢｢｢｢弟!?!?｣｣｣｣

｢オイオイ、お前自分の兄ちゃん撃とうとしたのかよォ〜!?俺がいなきゃあナランチャ死んでたぜ！｣

帽子？のような物を被った男が親指で兄貴を指してからかうように言った

『…うるさい』

不機嫌な声で俺はそう言った

『殺すつもりで撃ったんだ…兄貴が死のうがどうでもよかった』

思ってもいない言葉がスラスラと出てくる

｢嘘をついているな｣

『！』

｢本当はそんなこと思っていないんだろう。｣

こいつ、なんで分かるんだ…

『…』

｢黙秘は肯定、だぞ。｣

髪の長い男がそう言った

｢…！A〜！｣

『うわっ！だ、抱きつくなぁ！』

兄貴が抱きついてきた

『離れろっ、クソ兄貴！！』

拘束されてせいで抵抗できない

｢ナランチャ、その辺にしておいた方がいいですよ｣

穴の空いた服を着た男が再び口を開いた

男の言葉通り、兄貴は俺から離れた

ナランチャ｢う…あっ！そういえば自己紹介しなきゃあA誰が誰だか分からないんじゃあないか？｣

狼狽えたと思えば、すぐに調子を取り戻しそう言った

｢そうだな…俺はブローノ･ブチャラティ。20歳だ。｣

｢…レオーネ･アバッキオ、21歳。｣

｢俺はグイード･ミスタだ！18歳たぜ！｣

｢僕はパンナコッタ・フーゴです。16歳ですよ。｣

｢ジョルノ・ジョバァーナです。15歳。｣

『…A･ギルガだ。15歳…。』

意味もなく目を逸らしながらそう言った

ジョルノ以外全員年上か…一応敬語の方がいいかな…

その時、俺が背負っていたリュックサックがもぞもぞと動いた

｢ん？何だこれ。｣

ミスタさんがリュックサックに手を伸ばす

『！や、やめ…て、クダサイ…。』

なれない敬語で拒絶した

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