俺のクソ兄貴【黄金の風】【男主】

じゅうに ページ15

ジョルノ｢そう、それです。少し声を抑えてみればいいと思いますよ｣
『声を抑える…成程なぁ。grazie(ありがとう)、ジョルノ。』
俺はジョルノに笑いかけた
ジョルノ｢いえいえ、それでは…少し失礼しますよ、A。｣
『え』
何かと思えば、ジョルノが俺を押し倒してきた
『え…？ちょ、ジョルノ…？』
ジョルノ｢怖がることは無いですよ。僕に身を委ねてください…｣
『…!?ちょ、ちょっとまッ…！』
そのまま、ジョルノが黒い笑顔で手を伸ばしてきて……




『 わっ…わーーーーーーーーッ！ 』




ナランチャ｢!?!?｣
ブチャラティ｢何かあったみたいだな。｣
ナランチャ｢えっ…ちょっと行ってくる！！！｣



ジョルノの指が体を伝う度、俺は体をビクビクと仰け反らせた
『んッ…ふぅ……ひゃっ！ジョ、ジョルノぉ…っ！』
ドアノブを捻る音がしたが、今の俺にそれを気にする余裕はなかった
『もおっ…むりぃっ…！！』
ナランチャ｢おい！何して…｣
俺は遂に抑えられなくなった
『ぷくっ…ふふ、あっはははははは！！！もっ！くすぐんのやめろぉっ！！ひゃはははは！！！』
ジョルノ｢ほらほら、もっと頑張ってくださいよ｣
ジョルノは楽しそうな笑みで俺を擽り続けている
ナランチャ｢…は？｣
兄貴の腑抜けた声が聞こえた
『んははははっ！！あ、あにきぃっ！ひはは！たすけっ…ははははは！！』
口角が上がってるのが手に取るように分かる。
口から溢れて来る声は笑い声ばかりで、上手く喋れない。
ナランチャ｢…いいぞジョルノ、もっとやれ｣
ジョルノ｢ふふっ…それでは、お兄さんの許可も貰ったことですし、遠慮なく。｣
『はあっ!?このくそあにきっ！俺を裏切りやがっ…ひぃっ！っははははははは！！！！』



『はぁ"…酷い目にあった…』
ジョルノ｢まあまあ、元気だして下さい｣
『誰のせいだと思ってるんだお前！！』
数分後、アバッキオさんが止めてくれたおかげでやっと地獄の様な時間が終わった
アバッキオ｢何やってたんだお前ら…｣
ジョルノ｢Aで遊んでました。反応が面白くて、つい。｣
にこり、と紳士的に笑うジョルノに腹が立つ
『つい。じゃあねーんだよ！！』
俺はぎゃあぎゃあと騒ぎながら怒った
ジョルノ｢次も遊ばせて下さいね｣
『誰が！次いじめてきたら許さねーからな！』
この時何故かアバッキオさんが完全に親の目をしていた……何故………

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