俺のクソ兄貴【黄金の風】【男主】

じゅう ページ13

『は、はぁっ!?だってそりゃあトリッシュさん美人で可愛いしそれは認めるけど…( )』
トリッシュ｢わ、私のことそんなに評価してくれてたの…？｣
『えっ』
急いで振り向くとそこには顔を赤くしているトリッシュさん、ブチャラティさんとアバッキオさんが立っていた
『あっ！いやっあの！！変な意味じゃあなくてっ…す、すいません！！』
言い訳よりも前に謝るべきだと思い、俺は頭を下げた
(多分)嫁入り前の女性にこんな事言うのは多分失礼だよな!?いや嫁入り前じゃなくても失礼だろ！！
まさか聞かれていたとは思っていなかった俺は軽くパニックになった
トリッシュ｢あ、ううん！いいのよ。むしろ褒められるのは嬉しいわ。｣
よ、良かった…変な奴とは思われてないみたいだ……
ナランチャ｢…｣
まあ、背中に刺さる兄貴の視線が痛いことこの上ないんだが……
どうしてそんなに殺気放ってんだよ!?アレか、殺そうとしたからか!?
3人もその事に気が付いたようで、額に汗を浮かべながら(アバッキオさん除く)部屋の中に入った
トリッシュ｢……いやぁ、それにしても…｣
ソファに座ったトリッシュさんが口を開いて
トリッシュ｢まさかAが男とは思わなかったわ……｣
『えっ？』
｢｢ (わかる)｣｣
『えっ!?』
トリッシュさんに続き、ブチャラティさんとアバッキオさんも小声でそう言った
お、俺……そんなに女顔なのか…!?
『……』
俺は少しイラっとしながらも傷ついた
いやだって…俺立派な男だぞ!?そりゃ傷つくっつーの！！
ブチャラティ｢…あぁ、悪意があって言った訳では無いんだ。そんな顔をしないでくれ。｣
『わかってますけど…流石に傷つきます……』
アバッキオ｢おーよしよし。折角の綺麗な顔が台無しだぜ。｣
アバッキオさんが適当な言い方で俺の頭を撫でた
…!?俺、結局女の子みたいな扱いされてるー!?
『もうお婿にいけない……』
ナランチャ｢なんで俺の弟こんなに可愛いんだろう｣
トリッシュ｢いっそ私が嫁にもらおうかしら？｣
2人が真顔で言った。あれまってトリッシュさんなんか俺が嫁に貰われるみたいなこと言ってるんだけど
ナランチャ｢ハ!?!?Aは渡さねーから
な！！！｣
トリッシュ｢ハァ!?なによ、異論は認めないわよ！！｣
わぁお……なんか喧嘩になった……
『俺は！男です！！間違っても女の子にお嫁に貰われることはありませんから！！！寧ろ貰う側だから！！』
テーブルを叩いて立ち上がり、言い終わると、俺は怒りながら部屋に戻った

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