佰弐拾玖ノ舞 飯田くんファイト！ ページ11
♪
『準決！サクサク行くぜ！
お互いヒーロー家出身のエリート対決だ！
飯田天哉
スタート！！！！』
スタートの合図と同時に轟が氷結攻撃を繰り出すが、飯田はそれを立ち幅跳びのようにジャンプをすることで躱した。
(緑谷くんのような打ち消しは出来ん！炎も使うようになったのなら択を迫られる！
ならば！レシプロバースト！！
エンジンが止まるまでに約１０秒ある！
その間に)
「決める！！｣
レシプロにより加速した飯田の蹴りを、轟は間一髪で回避する。
しかし、飯田の勢いは止まらない。エンジンの爆風を利用し方向転換、地面に叩き付けるように轟の頭部に蹴りを入れた。
「ッぐっ…！｣
余りの衝撃に意識を飛ばしかける轟だが、既の所で耐えて地面を凍らせる。
だが、それでも飯田は止まらない。
轟の服を掴んだ飯田は、場外に向かって走り出した。
(あと８秒！行ける！
このまま場外へ投げ飛ば…)
その時、プスンという音と共に飯田の勢いが止まった。
「な！？まだ時間は…！！｣
自分の足に視線を向けた飯田は驚愕した。
「いつの間に！！｣
「蹴りん時｣
服を掴んでいた手に触れ、飯田の全身を氷で固めた轟は、ゆっくりとその疑問に答える。
「範囲攻撃ばかり見せてたから…こういう小細工は頭から抜けてたよな。
警戒はしてたんだが…レシプロ…避けられねぇなさすがに…｣
『飯田！行動不能！
轟！炎を見せず決勝進出だ！』
「くっ…兄さん……」
ヒーローである兄の姿を思い浮かべた飯田は、悔しそうに歯を喰い縛った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『こちら保須警察署！
至急応援頼む！』
「名声……金…どいつもこいつもヒーロー名乗りやがって…ハァ…
ハァ…てめェらはヒーローなんかじゃねぇ…
彼だけだ…俺を殺って良いのは…ハァ〜…オールマイトだけだ」
『「ヒーロー殺し」が現れた！！』
雄英コソコソ噂話
「ふむ…範囲攻撃をブラフにして、油断した所で確実な一手を…さすが轟さん、強敵ですね」
「てかさ、しのぶは何でここにいんの？
控え室に行かなくていいの？｣
「控え室に行く理由もないですし…無駄な時間を過ごすくらいなら、決勝相手の戦いを見てる方が遥かに有意義ですからね」
「…油断して負けましたとかやめてよね」
「もちろん！油断なんてしませんよ！
…本気で勝ちにいきますからね」
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月坂柚花(プロフ) - すごいです！ すごい面白いです！ これからも頑張ってください！ 更新、楽しみにしています！ (8月27日 10時) (
レス) @page20 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - まる麺さん» Σｂ( ｀・ω・´)ｸﾞｯ (8月26日 16時) (レス) id: b1925d3e39 (このIDを非表示/違反報告)
まる麺 - とても面白いです！負担にならないくらいに更新頑張って下さい！ (8月19日 23時) (レス) @page20 id: 81fa0833c9 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - ユウさん» わわ！！再開嬉しすぎます😭😭😭 (8月19日 2時) (レス) id: d611f4909c (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 桜さん» あれ…一年…？私そんな放置してたの…？大変申し訳ございませんでした (8月12日 0時) (レス) id: 231834a7b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2020年12月9日 20時
