銀髪の喧嘩 9歳 ページ23
貴方「ねえ、何で試合を中退したわけ？」
キ「俺がすること一つ一つに口突っ込む必要ある？中退したってお前には関係ねーだろ。」
全世界にいる兄弟と同じように、私とキルアも喧嘩はする。
でも、今日のは特に激しい。
興味が失せれば即座に辞めるキルアとは違い、私は0か100で物事を終わらす主義だ。
始めたことはとことんやって、やりたくないことは絶対やらない。
この違いのせいで、喧嘩が始まった。
しかも、アルカとマハ爺以外の家族全員がいる同じ部屋で。
貴方「大いに関係あるよ。くだらないことに神経使って試合に集中できない。」
キ「それは集中力が足りねーAのせいだろうが！」
本当は、一緒に200階まで行きたかった。
こんな調子じゃそれすらも叶わないけど。
何をやってもいつも一緒だったのにさ、これだとバカにされてる気で許せない。
がっかり。
キ「ったく、こんなつまんねー試合ばっかりやって意味あんのかよ！どうせジジイになってからでも挑戦できんだし。」
…言ったな。
ジジイになってから？
そんなの、あんただけじゃん。
こいつ、『双子の伝説に関係する題は喋らない』って暗黙のルールを破りやがった。
これがどんだけ私にとって苦痛なのか知ってるでしょ、キルア？
最低。
貴方「…そうだよね。キルアは出来るよ。じゃあ私はどうかな？
後2年くらいすれば死ぬ私には、無理だよ！
ねえ、心から信頼している兄に殺される光景を毎日描いたことある？
やりたいことがあってもできない気持ち、あんたにはわかる？
死ぬって分かってるのに生きる無意味さを、あんたは感じたことある！？」
気がつけば、今までずっと考えていたことがそのまま口から溢れ出ていた。
自分のオーラの量も、怒りや悔みと比例して増大していた。
キルアは呆気に取られた表情を浮かべ、カルトは心配そうにこちらをチラチラ見ていて…
お母さんはいつもと同じように私を無視し、キルアをじっと見つめ…
お父さんとゼノお祖父ちゃんは冷たい瞳で私を睨んで…
イル兄の表情は読めなかった。
ほんっと最低だよ。
ああ、もうこの空間には居たくない。
貴方「…本当に腹立つ。勝手に楽しんでよ。」
誰も止めようとしない。
キルアでさえも。
母「…最後に一枚、写真を一緒に撮りましょう。」
しかし、有り余る怒りのせいで、気づけなかった。
母が放った言葉の真意を。
私達は、最後の家族写真を撮った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
緋の眼
ラッキーハンターキャラ
キキョウ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 319人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
気迫(プロフ) - みおさん» わぁ、そう言っていただけるとは…！嬉しすぎます。ありがとうございます！(( _ _ )) (2022年9月12日 9時) (
レス) id: 60768b2bca (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 最後のキルアの言葉のとこでめちゃくちゃ泣きました…😭😭😭 (2022年7月16日 23時) (レス) @page30 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
気迫(プロフ) - 勿忘草さん» 賞金首が尊いと思えるなんて、流石ハンターxハンターですね(笑) 読んでくださりありがとうございます！ (2020年11月14日 7時) (レス) id: 60768b2bca (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - わあ、登場人物がほぼ全員尊い（注:ほとんどが賞金首） (2020年9月6日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
気迫(プロフ) - ハニーさん» その通りです。しかし、夢主ちゃん視点ではアルカは女の子という設定にしました。彼女は家で常にキルアと一緒なので、キルアと同じくアルカの事を「妹」と呼ぶのが一番合っているかなー、と思うんですが… 後半の原作設定は勝手ながらも無視させていただきました(-_-;) (2018年12月23日 9時) (レス) id: fdea68a44b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：気迫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.nori118
作成日時：2018年6月15日 6時
