母の温もり 旬side ページ13
夕方ごろから様子がおかしかったニノ
次のシーンの細かい確認をしていると、前に立っていたニノの身体がユラユラと揺れだして
声をかけてみたけど、返事はなく
いや、返事をする余裕もなかったのか
フラッと身体が傾いて、後ろに倒れかかってくる
咄嗟に身体を支えたけど、ニノの身体からは完全に力が抜けていて
胸に抱き留めたまま一緒に床に座り込んだ
旬「ニノ！ニノ、わかるか？」
小百合「和也さんっ、」
旬「ちくしょう、こんなに身体熱くして…いつから…」
胸元にぐったりと凭れ掛かるニノの身体は洋服越しでも熱が伝わって
いつからこんな高熱出してたのか、気付けなかった悔しさと、１人で苦しんでいたニノの辛さを想像して胸が痛くなる
目を閉じたまま、俺らの声掛けに反応は無い
小百合「１度寝かせてあげた方が良いわ、あっちのソファーに行きましょう」
旬「そうですね。ニノ、身体動かすぞ？そのまま楽にしてていいからな」
小さくて軽い身体を抱き上げて、前室のソファーに寝かせる
スタッフ「体温計借りてきました！今マネージャーさんに連絡してますっ」
小百合「ありがとう。和也さん、お熱測らせてね」
旬「ニノ、分かる？大丈夫だから、身体の力抜いて平気。心配いらないよ」
小百合「小栗さん、和也さんの腕押えてあげてくれる？」
旬「はい、わかりました」
薄っすらと目を開けたニノは、少し混乱しているのか身体を起こそうとする
でも肩を優しく叩いて宥めれば、諦めたようにソファーに沈み込んだ
旬「鳴ったかな。ニノちょっとごめんね」
音が鳴った体温計を確認すれば、表示は３９．６度
大人でこんな高熱、かなりしんどいはずだ
和「すみません…もう、だいじょぶ、です…」
旬「ちょっ、危ないよ、こんな高熱で無理だって、」
和「でもっ…」
小百合「和也さん、今日はもうやめておきましょう。和也さんが辛い思いするの、私達が耐えられないのよ」
旬「大丈夫大丈夫。よく１日頑張ったなぁ」
こんなに沢山頑張ったのに、ニノは悔しそうに目を潤ませて
そんなニノを見て、小百合さんがそっと隣に腰を下ろす
小百合「何も心配いらないのよ。誰だって体調悪い日くらいあるんだから」
優しいトーンで話す小百合さんの言葉が、ニノの心を溶かしているようだった
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ワニワニ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます！！続き楽しみにしてまーす！ (2月9日 23時) (
レス) @page49 id: 6d7f339107 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん(プロフ) - リクエストお願いします！ニノさんと遊ぼの収録で体調不良と船酔いのダブルパンチで嘔吐してしまうお話がみたいです。 (8月7日 1時) (レス) id: 382f663f30 (このIDを非表示/違反報告)
綾(プロフ) - 風月さんの書くメンタル系のお話はココロがぎゅってなるけど暖かさもあって何度も読んでしまいます。リクエストさせていただきたいのが、嵐が恋しくなって心が壊れていってしまうようなお話を書いていただきたいです。 (8月2日 1時) (レス) @page47 id: 094cd8e787 (このIDを非表示/違反報告)
ちろる - にのさんが鬱病になってしまう話をみたいです。大野さん出てくるとうれしいです。 (2023年4月3日 23時) (レス) @page42 id: 5fa1ab67c7 (このIDを非表示/違反報告)
ワニワニ(プロフ) - うー、続きがめっちゃ楽しみです❗️ (2023年4月3日 21時) (レス) @page41 id: 6d7f339107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風月
| 作成日時：2021年2月18日 21時
