闇夜の中で輝く光2 (ページ37)

今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:24,633 hit

82 ページ37

官兵衛side

官兵衛「駿佑…！」

以蔵「駿佑」

半兵衛「駿佑…」

駿佑「官兵衛…半兵衛…以蔵…やんな…？」

こうやってしっかり見たら

本当に大きくなって

綺麗にもなった

以蔵「大きくなったな」

半兵衛「久しぶりだな」

官兵衛「元気だったか…？」

タッタッタッ

ギュッ…

駿佑が走ってきて俺の着物を掴んだ

駿佑「グス…」

官兵衛「駿佑…」

駿佑「…った」

以蔵「駿佑…」

駿佑「寂しかった」

半兵衛「お…おい…」

駿佑「寂しかった寂しかった寂しかった！」

そう言いながら弱々しく俺を殴ってくる

駿佑「僕は…官兵衛達がいてくれたらそれでええのぉ！」

官兵衛「落ち着け…」

トン…！

駿佑「僕は官兵衛達やないとあかんの！…グス」

泣きながらそう訴える駿佑

駿佑「一緒にいたいのぉ！」

以蔵「駿佑…」

駿佑「うぅ…グス…」

新吉「駿佑がここまで感情を出すこと…この10年間で今まだなかったぞ…それだけあんたらが必要なんだよ」

新吉もいつのまにか来ていた

ギュッ

官兵衛「駿佑…すまなかった」

半兵衛「辛い思いさせたな」

以蔵「俺たちも会いたかったぞ…」

駿佑「ほんまに…？」

官兵衛「当たり前だ…」

半兵衛「忘れるわけないだろう」

以蔵「本当に…大きくなったな…」

駿佑「うぅ…グス…うわぁぁぁん！」

俺は駿佑を抱きしめて

以蔵は駿佑の背中をさすり

半兵衛は駿佑の頭を撫でた