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I am apple .
○
「……はぁぁ」
「ど、どした？焦凍くん、発作？」
張り詰めていた糸が切れたように、目の前の幼なじみはしゃがみ込んだ。
額に手を当てて、悩ましげである。
うわあ。かっこいい。あ、だめだ。ちょっと今私変なスイッチ入って焦凍くん史上最強にかっこよく見える。
「…嫌だって言われたら、どうしようかと思った」
「…私も、別れ話(？)されたらどうしようかと思った」
「………」
「おおっ？」
しゃがみ込んだ彼は私の腕を引っ張り、私も同じ体勢になった。
うえええ近い近い近い！！！
顔覗きこまないで！！近いから！！！
今超絶変な顔してるから！！！！！
「ふっ」
「！？」
「A、顔が、へん」
……わ、笑った。
間近で、笑われた…。
笑った顔……死ぬほどかっこいい。
私はこの辺りから完全に語彙力を失っていた。
情緒も不安定だった。
「…もう…焦凍くん……」
「ふふ、りんごみてえ」
「ねえほんとやめて焦凍くん…」
「さんふじ」
「私サンつがる派なんだけど！！！！！！」
高校生が2人で公園でしゃがみ込んで何してるんだろう。
犬の散歩してるおばあちゃんが微笑ましそうな顔してこっち見てるんだけど。恥ずかしい。大変恥ずかしい。
「A」
「もう！何！？」
「これ、受け取ってくれますか」
そう言って焦凍くんが差し出したのは、再会したあの日に彼が見せてきた、プラスチックの赤い指輪。
結局あの時受け取らなかったんだっけ。
「……はい」
「あ、俺がはめる」
「やらんでよろしい！！！！！」
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作者名：- | 作成日時：2017年12月9日 6時
