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ナチュラルに出待ち。
○
「ひ、ひー。雄英来ちゃった……」
放課後、制服姿のまま、焦凍くんが通う天下の雄英高校に来ています。Aです。
この前焦凍くんが私を迎えに来てくれたときにデートすると約束したので、『デートしませんか？』とメールで送ったら『明日』と食い気味で返信が来たので、校門まで迎えに来た所存であります。
あと、あわよくば爆豪くんに改めてお礼とか言えたら…
「あ」
「！」
いた。
忘れもしないツンツン頭！初対面のヤンキーをクソモブ呼ばわりした過激なヒーロー！
どうやら一応は私のことを覚えていた模様。鋭い目付きで私を捉えた。しかし。逸らされた。
何故逸らすんだ？負けてたまるか。と言わんばかりに、爆豪くんの方へずんずん進んでいく。
話しかけるなオーラが凄まじかったが空気を読めぬふりをして話しかけた。
「こんにちは爆豪勝己くん」
「……何でいんだよモブ女」
「焦凍くんを迎えに来た。この前はどうもありがとう」
「だからお前を助けたわけじゃねぇっつってんだろ」
キッ！と睨まれる。凄い睨まれてる。えっこわい。
友達いるのかな、爆豪くん。まあでも、根は良い人だからな。なぜ頑なにあのボランティア爆破を無かったことにするのか分からない。
「じゃ、お気をつけてお帰りくださいませ」
「言われんでも帰るわクソカス！！」
そう言って大股で歩いて行った爆豪くんを追いかけるようにして、一人の男の子が全速力で私の目の前を通り過ぎて行った。
そして爆豪くんの肩を叩いて親しげに話しかけていた。
……友達、いるんだ。
全く物怖じしてなかった。雄英すげぇ。
・
「爆豪！！今話してた子誰だよ！？知り合いか？ ！あの制服、他校だな！！」
「声がでけぇ！！！」
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作者名：- | 作成日時：2017年12月9日 6時
