天使だった幼なじみがハイスペックイケメンになって私を迎えに来た。 (ページ14)

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人生にはアンラッキーも付き物で。

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「舐めてんのかぁあ！？」

「ひっ」

「あんま舐めた態度取らない方がいいと思うよ？
ほら、さっさとお金出しなって」

「すみません、今お金持ってないです…」

「じゃあお兄さん達についてきてくれるぅ？」

いやいやいやいや。怖い怖い怖い怖い。

なんで私こんなガラの悪い人達に絡まれてるんだろう。休日を楽しむJKに絡むなんて何考えてんだこのヤンキー三人衆。怖い。

だってちょっと肩が当たっちゃっただけじゃん！？当たり屋？当たり屋なの？今時そんな絡み方ある？ちょっと古いよお兄さん達！！

……なんて、口に出して言えるわけもなく。

心の中で抵抗しながらも、壁を背に震える惨めな私。ああ、焦凍くんみたいに強ければ良かったな。

「ね？お金ないんでしょ？じゃあついてきてくれるよね？」

「…ど、どこに、ですか」

それは内緒だけど、と私の髪を指で弄びながら笑うチャラいヤンキー。一見害は無さそうだけど、目が死んでる。ていうかどこ見てる？私の臓器？あ、売るつもりなんだ。

隣にいるのは顔色の悪いおじさん。なんかすごい見てくる。どこ見てる？あっ、臓器か。売るのか。そうか。

さらに隣には、冒頭で私に怒鳴ったマッチョのお兄さん。短髪でいかにも害のありそうな人。いやあんたの臓器のが売れそうじゃん。言えないけど。

3対1て。しかも成人男性て。大人気ないわ。勝てるわけないだろ私は高校生(一般人)なんだから。

絶体絶命のピンチ。その時だった。

「クソモブ共通行の邪魔してんじゃねぇ退け！！！！！」

怒鳴り声と共に、爆発音。

一度の瞬きをした後に、三人組は吹っ飛んでいた。