hc：約束 ページ8
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「ママ、ドンヒョクオッパのおうちに遊びに行っていい？」
『いいけど、宿題は終わったの？ゲームばっかりじゃダメだよ』
「オッパが教えてくれるって！だから持ってくよ！算数のワーク！」
『そう。気をつけて。暗くなる前には帰ってきてね』
「はーい！」
わたしの親は共働きですごく忙しかった。小さいときからそんなわたしの面倒を見てくれたのは はとこのドンヒョクオッパのおうち。ママもパパも帰りが遅い日には、オッパのおうちにお泊まりすることもあった。
DH「お、ちょうど迎え行こうと思ってたんだよね」
「いいのに！オッパ、めんどくさいのきらいでしょ？」
DH「そうだけど…流石に女の子歩かせて自分家にいんのは無理だよ」
「そう？…早く行ってゲームしよ！」
DH「俺よりハマってんじゃん」
オッパはめんどくさいことが嫌いで、遊ぶときはいつもわたしがオッパのおうちに歩いて行くし、課題の中学校の数学のワークの答えを写す時もわたしに答えを書かせる。だけどね、オッパ、すごく面倒みがいいの。
このゲームも、得意な国語も、バスケも。ぜんぶぜんぶ、オッパが教えてくれたもの。やさしいオッパが大好き。
「オッパ〜」
DH「なに？もうゲームやめる？」
「やめないけど…」
DH「けど？」
「つぎのゲーム、わたしが勝ったらわたしの言うこときいてくれる？」
DH「おん。急にどうしたの」
「ふふ、なんにもない！」
車を運転してどっちが早いかを競うこのゲーム。オッパが負けないように、必死にわたしにアイテムを使ってくるけど、わたしも負けてられない。
DH「で、言うことって何。だいたい予想つくけど」
「その、あのね」
DH「うん。え、何、いつものじゃないの？」
「しーっ！わたし今、緊張してるんだから！」
DH「そんなこと言われたら俺まで緊張してきたわ」
ゲームのコントローラーを置いてわたしに向き直るオッパ。き、緊張する。だけどモタモタしてられない。オッパ、こういうの待たされるの嫌いだもん。
「大きくなったら、わたしと、」
HC「おん」
「結婚して！」
HC「俺のドキドキ返せよ？お？」
「わ、やめてよ！」
いつもと同じわたしのお願いに、呆れたみたいに笑いながら舌打ちしてこちょこちょしてくるオッパ。でも、俺のドキドキかえせよ、って、少しはドキドキしてくれたんだ。
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ノエ(プロフ) - ryo1022wonwoo07さん» コメントありがとうございます。@noeneol で出てくると思います。鍵垢ですので、フォローリクエストを送っていただけると有難いです！ (2022年9月19日 16時) (
レス) id: 62593b029f (このIDを非表示/違反報告)
ryo1022wonwoo07(プロフ) - コメント失礼します。Twitterのアカウント教えていただきたいです。 (2022年9月19日 1時) (レス) id: 64391cb650 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノエ
| 作成日時：2022年7月2日 21時
