キスフレ (ページ5)

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家に着いてテレビをつけると、今日目の前で楽しそうに仕事のことや、休みの日に何をしてるかを話してくれていた彼が映っていた。

「この人とさっきまで話してたんだよな」

同い年かと思っていたが、3歳年上らしい。
幼く見えたのは髪色を遊ばせてたせいなのかも。
テレビに映る神ちゃんは、さっき一緒にいた神ちゃんより濃いめの髪色だった。
綺麗な色ですねと褒めると『もっと濃かってんけどすぐ色抜けるねん～も～』と髪の毛を大事そうに触っていた神ちゃんを思い出す。

～～～～♪

鳴ったスマホを手に取ると、ディスプレイには神ちゃんを紹介してくれた友達、ユカコの名前
通話ボタンを押して耳に当てる

「もしもし？ねえほんっとにびっくりした。ドッキリなの？モニタリングなの？」

「ごめんってばー！どう？いい人だったでしょ神ちゃん」

もしテレビ番組のドッキリだったなら私の反応はボツだっただろう。
せいぜいワイプに映ったゆっきーなに「すげーリアルな反応」と一言添えられて終了だな。

「優しいし素敵な人だった。てか、ユカコ知り合いだったの？」

「祐輔の仕事の関係でちょっとね」

元々は旦那さんの祐輔君の知り合いだったらしい。
祐輔くんはダンスの振付などなど仕事にしている凄い人で、はあなるほどねと納得していると次はユカコからの質問が続いた。