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「そうだ、これ」
はいどうぞ、と渡されたのは団扇で
「団扇?…あ、神ちゃんのだ」
「これは私からね」
「うそ、ありがとう。買いに行くか迷ってたの」
「恥ずかしがって買いに行かなそうだったから」
「さすがわかってますね」
渡された団扇にはアイドルスマイルの神ちゃんが写っている
私はこっち〜とユカコが取り出したのは中間さんの団扇
あれ?中間さん好きだったんだ?と聞くと
「あんたも人の嫁になるとわかるよ、奥さんネタすげえ刺さるから」と闇が深そうだったから詮索はやめた。
「あ、始まるよ」
会場内が暗くなり、周りの歓声も一際大きくなった頃ライブは始まった
初めてのことであたふたするかと思いきや、勉強の力あってか気づけば周りに負けないくらい声を出して楽しんでいた
「やだまってかっこいい」
たまに通るメンバーがユカコに気付いて手を振ってくれたり、
神ちゃんは私が持っている団扇に気付いて驚いた顔で手を振ってくれた。
歌もダンスも、圧巻で。
ライブの数時間は、知り合いだってことも忘れて神山智洋の1ファンとして楽しんだ。
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作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=ssecret777&scr=novel/tetetetetete1... 作成日時:2019年11月2日 14時