キスフレ (ページ29)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:157,035 hit

. ページ29

----------

「お先でした」

『はあい、シャンプーとかわかった？』

「色々あってわっかんなかった。下手しボディソープで頭洗ってる」

『えっ、』

家主より先にお風呂をいただいてほかほかの私に慌ててソファから立ち上がって髪を匂いに来る神ちゃん。
近さにキュンとしつつ、化粧落としたことを思い出し慌てて下を向いた

『あってる！キシキシ回避～！』

「よかった～、あぶなかった～」

『え、なんでこっち見いひんの』

「女の子には色々あるんです」

断固として顔をあげない私に、ええ～？と顔を覗き込んできたあと、頭を2回ポンポン

『ふふ、なんか幼くなるなあ』

「うるせっ」

『ふふ、化粧水は間違えへんように教えとくわな』

いたずらに笑ったあと、
これは化粧水、これは導入剤、これが…と出されたものは私が使ってる倍の数はあった。
そのツルモチお肌はこの高そうないっぱいの液体達で養われてるんだな？
ちょっと多くて順番とか覚えられなかったけど、有難く借りることにするね

『俺も入ってこよ～。家にあるのなんでも使っていいし、喉乾いたら何でも飲んでいいからあ』

「はあい」

『ゲームとかあるし、DVDまだ見たかったら見てていいし…』

「大丈夫だから早くいっておいでよ」

『…せっかくお泊まりなんやし、寂しいから寝やんと待っててなっ！』

「ひえっ、可愛い」

『うるさい』

最後に可愛い爆弾を1つ投下したあと、神ちゃんはパタンとドアを閉めてお風呂に向かった。
バタン！じゃなくて、パタンって閉めるあたりが神ちゃんだよなあ。
そして可愛い。
思わずソファに顔を埋めてバタバタしてしまった。
なんだあの可愛い生き物。