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『画面見ててな』
後ろから両手を取られ、画面のみんなと同じ動きをさせられる
時折後ろからフリのカウントが聞こえてきて
今もしかしてファンが羨むランキング3位ぐらいのことしてんじゃない?と心配になる
本人から直接フリを教わる、そんな贅沢が許されていいのか。否、許されるはずはない。
でも今は、視覚からはセクシー衣装の神ちゃん、耳元からは綺麗な声でカウントを取る神ちゃん、手首からは神ちゃんの体温を、同時摂取して
正直振付とか云々言ってる場合ではない。
家に帰ってちゃんと復習しよう…
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何曲か振りを教わって、ライブも終盤にさしかかった
さっきまで後ろにいた神ちゃんも、今はソファに座って一緒に見ている
アンコールも全て終わり、DVDの再生が終わったと同時に何か分からない感動が押し寄せてきて
「か゛み゛ぢゃあ゛んん゛」
『えっ、なに、怖』
神ちゃんの顔を見ながら大号泣する成人女性と
ああ〜もう、どしたんよ〜?と背中をトントンしてくれる成人男性
なんて言えばいいかわかんないけど、もうなんかすごい好き
普段の神ちゃんとは違うアイドルの神ちゃんを見て尚更好きになった
「絶対!もっと勉強していく!!パラパラとか全部おどれるようになるし!!神ちゃんのうちわ持つ゛〜」
『えっ今の感動の涙やったん?』
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作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=ssecret777&scr=novel/tetetetetete1... 作成日時:2019年11月2日 14時