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今日の天気は晴れ、遠くの空には黒い雲が見えるから、のち雨なのだろうか。変な天気だ。
病棟と病棟の間の庭のような場所に3人がけのベンチが二つ並んでいた。
一つのベンチに若い女のコが座っていたので、もう一つのほうに腰掛ける。
少ししか歩いていないと言うのに、息切れしている体力のない自分にため息をついていた。
視線を感じて横を向く。と、ものすごく目を見開いてあたしを見つめる女のコ。
いつの間にか同じベンチに座りじっと顔を舐め回すように見てくる。
うん、普通に怖い。なにこれ。
沈黙が続く気まずい雰囲気の中、あたしは斜め上へ黒目だけを動かしたり冷や汗をたらしたり下唇を噛んだりしていた。
「えっと、あたしの顔に何かついてる、かな···?」
それでも返答はなく、まじまじと顔を見つめてくる。
「あの、、さ、？聞いてるかな？」
·······。
「ちょっと！聞いてる？！」
今あたしに出せる精一杯の声量で問いかける。
女のコ「っ！あ、ごめんなさい。」
やっと我に返ったように返答した女のコは中学生くらいのごく普通で。
「ふぅ、よかった。初めまして。誰か知り合いに似てた？」
女のコ「あ、いえ、、。」
本当に顔に何かついているのだろうか。ゆっくりと手の甲で頬をおしたりしてみる。
「そう。じゃああたしはこれで···」
あんなに真剣に視線をおくってきたくせに急に塩らしくなった。何なんだ。
立ち上がり、その子に背中を見せるように病棟へ足を向けると後ろからか弱い声が聞こえた。
女のコ「あ！えと···す、すみません。あまりにも私の“推し”にそっくりだったのでつい···」
あたしの足は行き先へ進むことなく立ち止まり、さっと後ろを振り向く。
「ん、？私のオシ····っ？」
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てた(プロフ) - banana様、コメントありがとうございます！ぜひこれからもよろしくお願いします＊ (2020年12月12日 8時) (
レス) id: eb07f08e0b (このIDを非表示/違反報告)
banana(プロフ) - とてもいい作品でした。続き楽しみにしています。 (2020年11月30日 0時) (レス) id: 7994b8d3a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てた | 作成日時：2019年12月11日 20時
