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カカシside



暁のペイン襲撃後、何日かしてAがサイに抱えられて帰ってきた。


テンゾウに造らせた部屋に寝かせて、外で待っていると、声が聞こえたので中に入る。




久しぶりに会ったAは痩せていて、心配になった。


ずっと話しかけているのに、何も答えずにトロンとした目でじっと俺の顔を見つめながらこっちに来てなんて言うもんだから期待していると



「死んでも温かさって感じるんだね。」



と、綺麗にムードをぶち壊してくれるAが面白くて可愛くて、やっぱり愛おしいと思った。

 



しかも俺のチャクラが消えて死んだと思い帰ってきたらしい。


不謹慎だが、飯も食わずにボロボロになるまで急いで帰って来てくれたのかと嬉しくなった。


正直ナルトとサクラが居なかったら抱きしめていただろう。







それから、


ダンゾウが火影になったことを知り、根の暗部がたった一人で現れた。



根「三代目が大蛇丸に襲撃されている時は表に出ずに、そしてその大蛇丸の元部下を飼いならし襲撃しようとして失敗。花入Aが雨隠れ長期滞在の後、ペインが里へ襲撃。関係性は十分にある上に、そいつは異世界の人間。この世界を壊す恐れのある人間だ。」




今この男が言った事は間違いだ。しかしこう捉えられても仕方ないと言うのも、一理ある。



「分かった。」



先程まで震えていた手は強く握りしめられ冷静に、真剣な表情で、一つだけを否定したA。


何かを覚悟した様子だ。


ペイン襲撃後の今のこの状況で、始末命令を出し、上忍のAに対してたった一人だけ手下をよこしたダンゾウは、Aが仲間に自分を殺させるようなことはしないから大人しくすると分かっているんだろう。



Aは察しがいい。


きっと今俺が考えた事と同じ事を考えたはずだ。



俺の前に立つと、指文字を見せたA。それは助けてでもさよならでもない違う単語。ダンゾウに知られてはまずい何かを俺に託した。


そして今、目の前でAが全くこちらを見ることもなく殺されようとしている。嘘だろ?こんなのが最後なのか?





(回想)〜カカシさんって頼られてばっか系男子なんじゃないですか?たまには誰かに甘えたほうがいいですよ〜





嫌だ、お願いだ、頼む、頼む、、





カカシ「頼むA!!死ぬな!死なないでくれ!!」





そう叫ぶと、やっと愛おしい人と目が合った。



カカシside終

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てた(プロフ) - banana様、コメントありがとうございます!ぜひこれからもよろしくお願いします* (2020年12月12日 8時) (レス) id: eb07f08e0b (このIDを非表示/違反報告)
banana(プロフ) - とてもいい作品でした。続き楽しみにしています。 (2020年11月30日 0時) (レス) id: 7994b8d3a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てた | 作成日時:2019年12月11日 20時

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