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A「悲鳴嶼さん。おまたせしました〜。」
悲鳴嶼さんに料理を持っていく。
悲鳴嶼「…すまない。…Aは働き者だな。」
悲鳴嶼さん…お父さんですか!?
お館様にしても宇随さんにしても、家のお父さんにしても…私って愛されてるなぁ。
今度柱のみんなでおままごとしたい。
悲鳴嶼さんと宇髄さんがお父さんで、
胡蝶さんはお母さん。いや、お姉さん?
冨岡さんと煉獄さん、伊黒さんと不死川さんはお兄ちゃん。
時透君は弟!
理想の家族構成!
でもお父さん二人って…お母さん浮気してんじゃん。
お兄さんも多すぎだし…。
胡蝶 「…誰が浮気してるお母さんですか?」
煉獄 「うむ!A少女が俺を兄に望むならば、喜んで引き受けよう!」
時透 「…。」
悲鳴嶼さんがご飯を食べている隣の机で、
額に💢が出てる美人さんと、
一言一言叫びながら喜んでる空気の読めない人と、
いつものようにただただ黙って座ってるだけの人が私に視線を向けていた。
A「…声に出てたんですね…。」
煉獄 「よもやよもやだ!A少女は思っていることが口に出やすいな!」
胡蝶 「素直な子なんですよ。」
時透 「…人多いなぁ。」
一人だけ違うこと言ってる子がいる。
A「というか、珍しい組み合わせですね?いつも時透君一人で来るのに。」
煉獄 「偶然にも、時透少年と胡蝶との合同任務でな!
一通り終わって、この店で一休みというわけだ!」
胡蝶 「まさか悲鳴嶼さんがいるとは思いませんでしたが。」
悲鳴嶼「嗚呼…この白米も、神のお恵み…南無阿弥陀仏…。」
時透 「…あれってどこの国の言葉なの?」
A「日本語だよ。仏教の一部だよ。」
時透君は仏教を知らないのか。
胡蝶 「そうそう、私の妹が、あなたに会いたいと言っていました。」
A「アオイさんですか?」
胡蝶 「いえ。もう一人の妹です。
栗花落カナヲと言います。」
栗花落カナヲさんか…。きれいな名前。
胡蝶 「彼女は、自分の意志で物事を決めることができません。
アオイがあなたの名前を出したとき、銅貨を投げて、
あなたに会いたいと決めたのです。」
会いたいと決める?どういうことだろう。
胡蝶 「年も近いですし、仲良くしてあげてください。」
A「はい。」
早速明日、行ってみようかな。
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