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grside

我々は、敗北した。

あの強豪国、ジアード国に、完全敗北を喫した。

前線部隊は連絡が途絶え、生きているかも分からない状況。

既に幹部のほとんどは連絡がとれない。

これを敗北と言わずになんというのか。

窓から見える敵軍の兵士達を見て、あぁ、死ぬだな、と、どこか他人事の様に考えていた。

その時、我らが書記長、もといトントンが総統室へと駆け込んできた。



tn「グルさん!ここはもう無理や、時期に敵が来る!
ゾム達とも連絡がとれんし、これじゃもう...。」


gr「終わり、か。」



どこか諦めたようにそう吐き出すと、トントンは悔しそうに顔を歪めた。

戦争国家などと言われた我々も、終わりは呆気ないものだ。

熟年の兵士が1発の弾丸で息絶えるように、終わりというのは案外呆気ない。

結局、我々もまだまだ未熟だったという訳だ。

来世、なんてものがあるかは分からんが、あるんだとしたら、またこいつらと国作りしてぇなぁ。

なんて、最早完全に諦めていた時の事だった。



tn「...グルさん、あんただけでも逃げてや。」


gr「...は?」



一瞬、何の冗談だと思った。

だが、トントンの顔は至って真面目で、本気で言っている事が分かった。



gr「何を言っているんだトン氏。
俺もここでお前らと一緒に死ぬに決まってるだろう!?
俺一人だけ、お前らを置いて逃げてのうのうと生きろと言うのか!?!?」


tn「最後まで話は聞けや!!」



トントンの怒声で、俺はハッとした。

そんな様子の俺を見て、トントンははぁっとため息をついたあと、言った。



tn「ええか、グルさん。
あんたが死んでもうたら、俺らは本当に終わりや。
...だけどや、あんたさえ生きていれば、あんたはまた、国を1から作り始めるやろ?
俺は、あんたを信じてるから言うねん。

国を作ったらまた、俺を、いや、俺達を迎えに来てや。」



信頼しきったかのように、トントンが俺に期待の目を向ける。



gr「...あぁ、約束しよう。
必ず、お前らを迎えに行く。」


tn「その言葉、信じてるで。」



俺はトントンに連れられて、裏口に来た。



tn「この先には森がある。森を向ければ、隣国へ行ける。まずは隣国まで亡命してくれ。
...またな、グルさん。」


gr「...あぁ、またな、トン氏、必ず助けてやるからな。
それまで、絶対に死ぬんじゃないゾ。」



俺は城に背を向けて走った。

無我夢中に走った。敵は来なかったから、きっとアイツらが塞き止めてくれてたんだろう。

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やむやむ(プロフ) - よっきーさん» ありがとうございます!前作の方から見ていただいて嬉しい限りです...!続編も頑張っていきますので楽しんでくれたら幸いです! (5月20日 13時) (レス) id: f48020f909 (このIDを非表示/違反報告)
よっきー(プロフ) - 脅威的暗殺者の方も読んでました!そして新作を作ったと言うので読んでみたらすっごい面白いです!!続編も楽しみにしてます! (5月20日 5時) (レス) id: c7ca82405e (このIDを非表示/違反報告)
やむやむ(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます!うぇい! (5月15日 9時) (レス) id: f48020f909 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 悪魔カッケェ作者さんもすごい…(☆○☆)オモロイ!ウェイ (5月15日 8時) (レス) id: 701acce8ac (このIDを非表示/違反報告)
やむやむ(プロフ) - 紫さん» セリフ風にコメントくださるとは...しかも名前も紫だし、なんだか新鮮で面白かったです、ありがとうございます!これからも頑張ります! (5月9日 22時) (レス) id: f48020f909 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やむやむ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年3月18日 10時

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