【刀剣乱舞・男主】嘲笑して、はい、こんにちは

嘲笑32 ページ32

『よっわ…お前らよくそれで来れたなぁ…？！』


男達の汚い叫び声なんて聞こえない。
目の前の"ゴミの山"をただ片付けた。


『あっはァ…終わりっと』


最後の1人の首と胴体を切り離し、ナイフに付いた血を飛ばす。
周りは肉塊と血で汚れていた。
思ったより血だらけにならなくて良かった！セーフ！

ったく…門壊さなきゃ良かったのにさぁ。
そしたらちょっっっとは手加減したよ〜。

俺だって好きで片付けたんじゃないのよ？
コイツらが門ぶっ壊したのがいけないんだもーん。
俺、自分のテリトリー荒らされんの大嫌いなんだよね。


『さて』


ナイフを弄びながら前任の方を見る。
なんつー間抜け面。やっば。


「ひ、ぃ…ヒィ…！！！」


逃げ出そうとする前任を後ろから蹴り飛ばし、右手にナイフを貫通させ地面に繋ぎ止める。
瞬間、醜い叫び声を上げる前任。


『うるさっ静かにしろよ…なぁ？』


「あﾞぁぁあいだいいだい！！！」


なんじゃこの豚は。
鳴き声うるさすぎねぇ？


『ねぇ、どう？自分が不利な立場になった気持ち。滑稽だなぁ…前任サンよぉ…』


立ち上がって前任を見下してやる。
ぐちゃぐちゃな顔して必死にこっちを睨んでくるのが馬鹿らしい。


「どうせ、なぁ…政府がやって来て、俺を連れて帰る。俺達審神者はァ…数が少ないんだよ…何をしたって別の本丸に行かされる…許されるんだよおおおお！！！」


審神者は圧倒的数不足。
何をしても揉み消され、許される。
そして何事も無かったかのように次の本丸へ移動。
悪循環になるってわからないのかねぇ。
政府お馬鹿さん。


「こいつらは刀だ…物だ…！俺が顕現してやって人の形を得てんだよぉ！それを好きに使って何が悪い？！良いに決まってる決まってんだよ！！！」


「それになァ…折った折ったって言うけど…それをした証拠がない！見た、聞いたじゃ意味が無い！政府は審神者側の味方なんだ…言葉を上げただけじゃあ何も動いちゃくれない。せいぜい新しい本丸に移動させるだけが限界だよ！無理もないよなぁ…だって、折れた刀は"ただのゴミ"なんだからァ…意味の無いただのゴ…っぎ、ぎゃあﾞァアアアア！！！」


『うるせぇな。黙れよ』


ブーブーうるさい前任の片腕を切り離す。
庭にびちゃっと鮮血が飛び散った。


「ァ…ひ…」


『きったねぇ顔。オマエの話聞き飽きたわ…なんだっけ？証拠がどうの？だっけ？こんのすけー』


名前を呼べば煙と共にこんのすけと中身パンパンの風呂敷が現れる。

嘲笑33→←嘲笑31

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す