嘲笑28 ページ28
『この状態いつまで続くん』
どさくさに紛れて虎とこんのすけもいるし。
非常に暑いんだが。
『お前ら…離れ…』
ぞくっと背筋に感じる寒気。
嫌な感じだ…。
これは…屋敷の中だな。
「…っいちにい…」
『あー、なるほどねぇ』
ついに怒っちゃったか？
まぁ俺悪くないんだけど。
ほっといても良いんだけど…気分悪いし、行くかぁ。
『ちょーっと行ってくる。で、お前はどうすんの？』
五虎退に視線を送る。
お前言ってたじゃん、助けたいってさ。
「ぼ、僕は…」
結構大きいもんなぁこの悪い気。
下手したら自分も呑み込まれる的な。
もう堕ちる寸前って感じ。
「い、行きます…っ」
一期一振の居場所なんて知らんけど、この空気辿ってったらわかる。
「こりゃ凄いな…」
「主に何かあったら俺が助けるからね！」
あ、お前らも着いてきたのね。
さっき震えてたのどこ行ったの？
『こりゃあ…隠す気ゼロだなこれ』
一期一振がいるらしい部屋につけば滲み出てる真っ黒い空気。
襖を閉じててもわかる。
『たのもたのもー』
勢い良く襖を開ければ、ぶわっと溢れ出すそれ。
そんな空気を漂わせる部屋の中央にいる人物。
『どうも〜こんにちは。生きてるー？一期一振サン』
ゆっくりと振り返る一期一振はまるで実態を失った幽霊。
うっひゃあ…これはもう意識いっちゃってんな。
「人間風情が…私の名を呼ぶな…あぁ、五虎退…今すぐ目を覚まさせてあげるからね。そんな所にいては駄目だ。弟達も皆そう言ってるよ。ほら、五虎退此方においで」
「一兄…」
…こいつマジで大丈夫じゃねぇな。
『弟達って…ちゃんと見ろよ。お前の弟は五虎退以外いねぇだろ。全員、折れてんだよ』
「何を言う…！私の周りにいる！弟達は、ちゃんと！私の周りに…！！」
『おっと…』
ちょっと避けるだけじゃ無理だな。
幻覚まで見えてるのは笑えん。
早くしないと本格的に堕ちるなこれ。
『鶴丸、本体借りる』
「お手柔らかに頼むぞ」
場合によっては無理だな。
鞘から抜き、一期一振の攻撃を受け止める。
うわぁ、さすが憎悪で満ちてるヤツは動きが違うわ。
『滑稽だよ一期一振。今のお前はバカみてぇだなァ…！』
「何だと…？」
『一番近くにいる奴に気付かず、いない奴らのことを考えてる。それをバカみたいだって言ってんだよ』
「弟達はここにいる…！！この部屋にずっといる…五虎退だってそうだ…！！それを貴様が壊した…！！！」
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七海(プロフ) - 焔さん» コメントありがとうございます！番外編もお話がもう少し進み次第作れたらなぁと思っていますのでその時には書きたいですネタ提供ありがとうございますｸﾞﾍﾍ(黙れ)嬉しいお言葉ありがとうございます！亀更新ですがこれからも頑張りますね！ (2019年10月1日 0時) (
レス) id: c9b2a222e0 (このIDを非表示/違反報告)
焔(プロフ) - ものすごく面白かったです！！できれば番外編でもいいのでお酒飲んで素直な太郎さんを甘やかしてるのが見たいです！！ﾃﾚﾃﾚしてるたろさんかわいい！(*〃ﾉωﾉ)ｷｬｰ! 続編(続き)更新されるのお待ちしてます！ (2019年9月23日 14時) (レス) id: 6a9ecef0a1 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - シノンさん» コメントありがとうございます！突然の告白にドキドキが止まりません(黙れ)リアルが立て込んでいるため中々更新出来ず申し訳ありません…。頑張りますね！ (2019年5月16日 0時) (レス) id: c9b2a222e0 (このIDを非表示/違反報告)
シノン(プロフ) - 好きです←突然の告白 更新頑張ってください！ (2019年5月10日 19時) (レス) id: 649052496b (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - もぎもぎさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えてとても嬉しいです。更新出来ていないことが申し訳ないです…。今ネタを生み出していますのでお待ち下さい！ (2019年2月14日 10時) (レス) id: 04e298f72c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七海 | 作成日時：2018年6月20日 15時
