【刀剣乱舞・男主】嘲笑して、はい、こんにちは

嘲笑23 ページ23

『お前、言ったよなぁ…人間なんてどれも一緒だってさ。だから俺を殺しにきたんだろうが』


『でもさぁ、自分の仲間がいざ折られそうになったら"やめろ"だの"関係ない"だの。それってどういうこと？』


明らかに言ってること可笑しいだろ。
自分達のこと、可愛がりすぎ。


『おい、聞いてんの？』


「っぐ…ゥ…！」


もう少し強めに締めた方が良いのかお前は。
ドM？ドMなのそうなの？


『あ〜、もしかして…図星かな？その通りだって気づいちゃった？そっかそっかぁ』


「ばかに、する、な…」


『は？馬鹿を馬鹿にして何がわりぃんだよ』


首を押さえてた手を離して顎を掴み、視線を合わせる。


『てめぇが人を憎む、憎まないは自由だ。けどな手を下す相手とそうじゃない相手見極めろよ』


『人間が嫌なら、人間みたいになんなよ』


あースッキリ。
やっぱり言いたいことは言わないとさぁ。


「…っわ、わからない」


『あ？』


「わからないんだ…。自分がどうしたいのか…俺は…俺が憎んでるのは…人間全て、じゃない…」


ぽつぽつと語り出す鶴丸。
あれ、これは聞いた方がいいやつですか。


「人の手で俺は作られた…わかってる。わかってるんだ。でも…脳裏に浮かぶんだ…前任の顔が、声が…俺の頭に…」


「…あいつのせいで、仲間が…泣く…痛がる…殺される…だから、だから…俺は…」


涙を零す鶴丸。
ふーん、なるほどねぇ。
どこに憎しみを向ければ良いかわからなくなったってところかな〜。
迷うくらいならいっそのこと全ての人間って感じ？


『あのさぁ…前任前任って…そいつの為に頭使うの、もったいなくね？』


「…え…？」


『そいつのことよりも、楽しいこととかさぁ…自分がワクワクするようなこと考えた方が良いっしょ』


『お前、前任のことで頭…いっぱいにしたいの？』


「そんなわけない！」


『だろ？じゃあ、自分の求めることでいっぱいにすれば良い』


そっちの方が断然生きやすくなると俺は思うね。
自分のやりたいこととか、貫きたいことをさ。


「ふ、…く…はは…っ」


え、こわ。
突然笑い出したぞこいつ…。


「はぁ…そうか、そうだよなぁ」


じっと俺の目を見る鶴丸。
あ、俺の顔が良いって？知ってる。


「なぁ…俺は驚きを求める性分だが…それでも良いか？」


うん、何が良いのかな？
何を言い出すかと思ったら、わけわからんこと言いやがったぞ。

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