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独占欲の塊 ページ6

「祐一さん!私、何かしました!?」

半ギレで言うと、



祐一「無理やりごめん、」



「何に怒ってるんですか!?」



祐一「怒ってるわけじゃないけど…
Aは僕があの人達に連れて行かれても
何も思わないの?」



「あの人達って、女性陣のことですよね?」




祐一「そう。
僕はAが男に囲まれているのを見て
早く自分のものだって宣言したかった」




「…何も思わない訳ないじゃないですか」



祐一「え?何て?」


ぽつりと零した言葉は聞こえなかったらしい。



「私だってヤキモチくらい妬きますよ!
でも、これから
私に夜の時間くれるんですよね!?
…だから、我慢したのに…」



祐一さんは顔を押さえたきり、無言になった。



「…祐一さん、まさかこのまま車の中で
朝まで、なんてことないですよね?」




祐一さんはこちらを見ずに車を走らせ、
駐車場に停めると私を連れ出した。




「ここって…?」




祐一「僕の家だよ」




「祐一さんの…?」




祐一「うん。入って」



玄関に入るなり、
私をドアに貼り付けたかと思うと、
キスのオンパレードが続く。


「ここ玄関…せめて中に…」んう、


何とか口が開いたタイミングで
言葉にしたけど…
最後まで喋らせてくれなくて。






すると、
祐一さんはゆっくりと唇を離し、
肩で息をしている私に
ガッついてごめん、と一言だけ告げて
リビングに促した。





リビングのドアを開けると、
キャンドルの灯りで
幻想的なお部屋になっていて。


「素敵…
祐一さんってロマンチストなのね。
こんなことしてもらったの初めて」




祐一さんは私の前に来て、
真っ赤な薔薇の花束を差し出し、

そして、テーブルへ促すと
ワインのボトルを空けてグラスに注いだ。



ん?


「これ、私の生まれ年…
わざわざ用意してくれたの?」



祐一「Aが何をしたら喜ぶか
わからなかったけど。
改めて、誕生日おめでとう」





「ありがとう。
毎年パーティーはやってたけど、
男性にお祝いしてもらうの初めてだから
ちょっと照れるけど、嬉しいな」




祐一「…なんでそんな可愛いこと言うかな」




「え?」




祐一「まずは、乾杯」


祐一さんはグラスを片手に
ソファへ移動すると、自分の隣をたたいた。


私も隣に座ると、
祐一さんにひょいと膝の上に乗せられた。

そして、チュ、とリップ音を立てながら
顔や首にキスをされて。


「は、恥ずかしい…」



祐一「Aが可愛すぎるのが悪い」

彼の誘導→←理解出来ない行動



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マリイ - 編集長との小説も書いて欲しいです (2019年10月11日 23時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - サバイバルウェディングの編集長好き個人的に(伊勢谷が好きなだけ←) (2019年10月3日 12時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - ベジタリアン系女子さん» ベジタリアン系女子様 コメントありがとうございます!嬉しいお言葉、励みになります♪苦行みたいになってますが、なんとか完結出来るように頑張ります! (2019年8月29日 6時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
ベジタリアン系女子 - 一気読みしちゃいました!展開が楽しみです!これからも頑張ってください!陰ながら応援してます (*^^*) (2019年8月26日 17時) (レス) id: 30d23c8fcb (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - コメントのお返事ありがとうございます!!!更新楽しみに待ってます♪! (2019年8月15日 12時) (レス) id: 846374649b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こちいこ | 作成日時:2019年8月7日 13時

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