初めての友だち？ ページ8
ヴェルドラさんはこの場所へと封印されるまでの話やこの世界の話をしてくれて、それから三百年間ずっと暇だった事を教えてくれた。
三百年間かぁ……たぶん私は孤独死するだろうなぁ。
そのとき、スライムさんがプルルンと跳ねて私の腕の中から飛んでいくと、ヴェルドラさんに何やら話しかけていたようだった。
(な、なんだと！？す、スライムの分際で、暴風竜ヴェルドラと恐れられる、この我とトモダチだと！？)
どうやら、トモダチになりたいと言っているみたいだった。
最初はあんなに怖がってたのに……なんて優しいのスライムさん！進歩が凄いよ！
と言うか、友達なら私もなりたい！前世では一人も出来なかったもん！
そう……お昼は中学からいつもボッチ飯…。
って、今はそんなことどうでもいい！
『ヴェルドラさん！私もトモダチになりたい！……嫌ですか？』
私もスライムさんに続いて身を乗り出す。
(ば、馬鹿！お前達！誰も嫌だなどと言っておらぬだろうが！)
え、なにこの反応………ヴェルドラさんツンデレみたい。
可愛いよ！
でも、ここまでじゃ、まだツンデレとは言いきれないかも。
(そ、そうだな…………どうしても、と言うのなら……考えてやっても、良いんだからね！)
ツンデレだった！
この台詞はツンデレ代表台詞だよ！
『どうしても！お願いします！私の初めてのトモダチになってください！』
私はそう叫ぶ。
スライムさんはプルプル震えて、ちょっと後ろに下がったような気がした。
話せたら良いのにな…なんでヴェルドラさんにはスライムさんの言葉がわかるんだろう？
(ちょ！…仕方ないな。我が友達になってやるわ……感謝せよ！)
『やった！ありがとう！ヴェルドラさん！これからよろしくね！』
どこか素直じゃないようなヴェルドラさんだけど、優しい人だからすごく気に入っちゃった！
スライムさんもちょっと照れてるような感じするけど、嬉しそうだった。
『あ、あの！スライムさん！良ければスライムさんも友達になってくれませんか！』
前世ではいなかった友達を作れてとても嬉しいけど、ヴェルドラさんだけじゃない、スライムさんも！だ！
スライムさんは驚いたのかプルンと跳ねた。そして、ゆっくりこっちに来てくれた。
『ヴェルドラさん。スライムさん何か言ってる？』
(喜んで！友達になる！………と言っているぞ)
『そっか！おしえてくれてありがとう！スライムさん、よろしくね！』
私は満面の笑みでスライムさんを抱き上げた。
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虚白 - オ モ シ ロ イ‼️ (2022年2月11日 17時) (
レス) @page3 id: 66fd9d0c2f (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - 飛鳥さん» ありがとぉ！嬉しいです！これからも頑張って書きます！(^o^ゞ (2019年5月12日 20時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - とても読みやすく面白いです！ これからも頑張ってください！(*^ω^*) (2019年5月12日 17時) (レス) id: 6873657524 (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - トド丸さん» うわぁぁぁぁ！ありがとうございますぅっ！多少ばらつきがありますけど更新頑張りまぁぁぁっす！!щ(゜▽゜щ) (2019年5月12日 16時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
トド丸 - やべぇ、こりゃ天才だぜ。文章書くの上手いですし、続き楽しみにしてます！！頑張ってください！ (2019年5月12日 16時) (レス) id: 4ca7dc8e23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒（noir） x他2人 | 作成日時：2019年5月9日 19時
