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6セーブ ページ8

紗輝「うわっ?!」
がむしゃらにナイフを振るう。流石、ゲームのキャラ。どんなにナイフを振っても当たらない。

紗輝「お前、話し合いって知ってる?」

『知らなーい』

紗輝「そうかよ」
紗輝がナイフを投げてくる。

『っ!!』
こいつどんだけナイフ持ってんだよ!ゲームをしていたからか避けるのは簡単だ。ドッチボールでもいつも最後の方に残ってたからな。

『いっ?!』
ナイフに夢中で気づかなかった。遊具に頭をぶつけてしまい、怯む。

紗輝「……」
気づいた頃にはもう遅く、首の後ろを切られた。

『くっそ……!』
また、自分の死体に触れる。
光に包まれ、目を開けると、紗輝と戦う寸前のところに戻った。

紗輝「?……」
紗輝は、ナイフを見ながら、無言でその場に立ち尽くす。

紗輝「お前…なんかした?」
流石に、2回目はバレるか…

『何が?』

紗輝「…気のせいか?」

『そっちから来ないなら僕から行くね』
距離を縮めて、ナイフをがむしゃらに振るう。

紗輝「うわっ?!おっま!…危なw」
まだ笑える余裕があるのか。とりあえず、一気に攻め込むか。

紗輝「おっと、お前なかなかやるな!」
ナイフを投げられる。瞬発的によけたがよけきれずに、腕に当たる。

『くそっ!』
一旦距離を置こうとするが、一気に攻められ、首を切られる。

このままじゃかてない。何とか倒せる方法を…
じーっと紗輝を見つめる。運動神経が高い紗輝は真っ正面から行っても負けるだけ。なら、どうするか。
ゲームでは攻撃を避けながら隙をついて攻撃してたはず。あ、物影か野次馬を利用するか。

『あ、あるじゃん。あそこの物影に隠れるか』
そうつぶやきまた死体に触れる。

紗輝「…お前っ!」
目を見開いて、ナイフを構えられる。僕を殺した感覚がまだ残っているんだろう。
紗輝が混乱している中一番大きな遊具の後ろに隠れる。

紗輝「俺は…お前を…否、考え無い方が良いか。ってか、どこ行った?怖くなって逃げ出したか?」
紗輝がそう言いながら僕の事を探す。
その間、僕は人質に出来そうな奴を探す。辺りを見回していると、震えている小さな女の子がいた。その女の子はお兄ちゃん!と小さく叫んでいる。

女の子を能力で眠らせて連れて行く。

紗輝「やっと出てきたのか、よ。お前、そいつになんかしたら分かってんだろうな?」
そう言って、睨まれる。

『何もしないよ。君が僕に殺されればね』

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作者名:みむ | 作成日時:2022年2月13日 21時

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