11 ページ12
再び夢主said
『準備できた？』
｢う、うん｣
緊張しているのかぎこちない返事。
それも仕方ないかもしれない。一度も潜ったことのない扉を、見ず知らずの女と潜るのだから。
いやここはお姉さんと言っておこう。
まず私だったら怖すぎてトイレに引きこもるだろう。
怖さで震える小さな手を握り、私はドアに手をかけた。
『じゃあ行こっか』
そして私が先導して大きなドアを開けると、
『･････なにこれ』
左右にずらりと並ぶ兵隊の数々。
その数はまさに異常だった。
まるで私達を出迎えるように･････違う。
本当に出迎えているんだ。
｢お前がそこのガキに変な事言ったんだな？｣
その中心に立っている男。肩には中也が着てるような黒い外套を着て、私を睨むように見ていた。
歳は40後半とかそれくらいだろうか。うちの社長といいくらいだ。
とにかく威圧感があって早くも逃げ出したい。
『そうですけど。それが何か？』
｢何かじゃねぇんだよ。そいつはバケモンだ。とっとと家に戻せ｣
そのドスの効いた声にレイが怖気づいて私の後ろに隠れる。
それを守るように私はレイの前に立った。
こんな子供相手になんて酷い人なんだ。
まさか、これが父親とか言わないよね？
｢悪いが俺は父親じゃねぇからな｣
『なっ･････』
何でこの人思った事が･･･？
え、エスパー？それとも異能力？
｢全部顔に出てんだよ馬鹿｣
グサッと心に刺さった。グサッと･･･。
それはもう治らないくらい。
自覚はあったよ。中也にも顔にでてるなんて言われる事は多々あったし･･･
･････ってそんな事はどうでもいい！
今は目の前の男が何処のどいつか知る事が大切！
『あんた誰よ！』
｢人に聞くよりまずは自分が名乗るべきだろ･･･ったく。これだからガキはめんどうなんだよ。
いいか？よく聞け。俺の名前はレイジだ。
そこにいるガキの仮の保護者だ。つっても外に出ようもんなら殺せと命じられているがな｣
_____何だろうこの違和感。
外に出たら殺せと言われているのに、私はともかくレイは殺されていない。
武器も持っていなさそうだし･･･本当にこの人はレイを殺すの？
それともう一つ。
私は記憶の中にいるから霊体のようなもの。
レイジに見えるわけがない。
それはレイにも見えなかったように。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 281人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
推しが多すぎて困ってる - やばい好き、、沼がああぁぁぁあぁあふふきょうからわたしは中原さんおしだああぁあああわあああ()(更新頑張ってください！応援してます！ (2021年3月27日 10時) (
レス) id: 60a485a3f1 (このIDを非表示/違反報告)
エネ(プロフ) - 設定のところが性格の所が正確になってますよ！それと、すごく面白いので、更新がんばってください！ (2018年1月9日 12時) (レス) id: 24f4ffea16 (このIDを非表示/違反報告)
天さん(プロフ) - 小松七さん» 1度壊しちゃいます！やっぱり面白い作品を見ていると幸せだけではないようで、1度は壊れて絆を深められたらなぁって考えです！最後には必ずハッピーエンドにしてやります！w (2017年11月4日 0時) (レス) id: e35c262d1b (このIDを非表示/違反報告)
天さん(プロフ) - 黒帽子さん» (´；ω；`)ｳｯ…温かいお言葉ありがとうございます！血液型で誤魔化すのも情けなかったですよね･･･。これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いします！ (2017年11月4日 0時) (レス) id: e35c262d1b (このIDを非表示/違反報告)
天さん(プロフ) - みりんさん» わわわっ！ありがとうございます！やっとこさスランプから抜けましたよ！！応援ありがとうございました！よければ最後までお願いします！ (2017年11月4日 0時) (レス) id: e35c262d1b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天さん | 作者ホームページ：http:/http://commu.nosv.org/p/tensan819
作成日時：2017年3月20日 23時
