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第伍拾伍話 ページ7

「っ、こんにゃろ…」




刀を片手に森を駆ける。

木の枝が頬を掠めて血が出てるのなんて気にしないでただひたすらに走った。


……今回の鬼、とにかく素早い。

私はめちゃくちゃ素早いわけじゃないから、追いつくのも一苦労。
このままじゃ日が昇っちゃうんだけど?斬れないまま終わるなんて一番嫌なんだけど?




「色の呼吸 緑色・風刃炸裂」




視界に映った鬼の背中に向かって刀を振るう。
まぁ、素早さが売りのその鬼にはかわされたけどね!あぁムカつく!




「くっ…」




私が刀を振るう隙に鬼は攻撃してくるし……
なんとかこの流れを変えないと。




「…よし」




私は動きを止め、感覚を研ぎ澄ませる。

鬼がどこからくるのか、どんな攻撃を仕掛けてくるのか……一瞬でも隙が見えればこっちのものだ。




「色の呼吸 黒色・深淵」




鬼の姿を捉えた瞬間、私は暗闇に紛れて姿をくらます。それに動揺した鬼は、隙を作った。


しめた。


その隙を逃さないよう、私は一気に刀を振るった。
素早さには自信ないけど瞬発力には自信があるんですよ!




「色の呼吸 青色・水流硬波」




鬼の頸がぼとりと落ちる。
そして灰になって消えていく様を、刀を収めながら見つめていた。


……あー、ちょっと手こずった、悔しい。

頬についた血を拭って、血の滲む羽織を眺める。
これは蝶屋敷に行かなきゃいけないやつだ、行かなかったら後々しのぶに怒られる。




「はぁ…帰るか」




もう少しで日が昇る。
蝶屋敷に着くのはお昼過ぎかな……

飛んできたくろを行きと同じように肩に乗せ、私は帰路についた。

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セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - ネこ?ャんさん» ありがとうございます…!そう言っていただけると励みになります!更新はゆっくりかと思いますが、今後ともご愛読のほどよろしくお願いします! (2022年6月22日 18時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
ネこ?ャん(プロフ) - 初コメ失礼しまぁぁあす!単刀直入に言いますと、今まで見た色んな人の作品より大っすきです…!!みんなとの関係が丁度いいというか…愛ちゃんからの攻撃も攻めすぎず攻めなさすぎず、ほんとに大好きです!ゆっくりでも更新頑張ってください!待ってます!!! (2022年6月21日 18時) (レス) id: c14429c9f6 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - シャンさん» ありがとうございます!天星ちゃんとの関係や、他の男達との関係などなど……これからも怒涛の展開…になる予定なので、どうぞご愛読のほどよろしくお願いします! (2021年7月17日 18時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)
シャン - コメ失礼します!正直天星ちゃんといい感じになってるところとかそのまま男達にも好かれてるところとか性癖にぶっささりました!頑張ってください!!!めっっっちゃ好きです! (2021年7月16日 21時) (レス) id: 6939ec7c5a (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ・ラフィーネ(プロフ) - suzuharuさん» ありがとうございます!そう言っていただけると励みになります……!更新はゆっくりかと思いますが、ご愛読のほどよろしくお願いします! (2021年7月1日 12時) (レス) id: 50bf8bc3a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セレーナ・ラフィーネ | 作成日時:2021年4月12日 19時

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