宣戦布告 ページ3
「なんで私がこんな事されなきゃいけないの⁉」
「それは言えやせん」
「黙って待ってろ‼」
「可愛い格好して可愛くない‼
ミミック可愛くない‼」
「黙れや‼テメェ‼」
ガミガミと言い合っていると襖が開いた。
あ、廻くんだ。お風呂に入ってきたのか？
「2人とも下がってくれ」
「テメェ…オーバーホールの嫁だからって調子乗んなよ？」
「早くあっちいきなさいよ‼」
またキレて殴りかかろうとするミミックをクロノが捕まえてサッサッと退散していく。
そして、廻と2人にされたA。
「「…」」
「さっきは…」
静かな間を破ったのは、廻だった。
黙ったまま私は廻くんの言葉をきく。
「悪かった」
「……え」
予想外の言葉に口が空いたまま塞がらない。
あ、謝られた？なんで？
いや、さっき手を払ったことなのは分かってるけど。
「あれは、血が付いていたからお前に触らせたくなかったんだ」
「……」
「咄嗟にとった行動だったとしても、お前を傷つけたのには変わりない
すまなかった」
「…え…あ、うん」
スッと手を私の頬に添わせる。
そして、髪を一束ほど取る。
「お前には汚れて欲しくないんだ…血なんて似合わない。お前は元々カタギで俺たちとは違ったんだからな」
「それ…今更なんだけど…」
「そうだな…」
取った髪の束にキスをする廻くん。
キザだなぁと思いながらも、かっこ良く見えるのだから恥ずかしく思う。
「廻くん…私ね…別にそこまで頭の中お花畑じゃないし、出来ることなら協力させてほしい…
でもね、壊理ちゃんを私は傷つけることはしたくない何の罪も無いあの子を傷つける廻くんも許せない」
「あぁ」
四肢をずっとギリギリの千切れないところで、引っ張られてるような気分になる。
「私は廻くん好きだよ…でも、大事な壊理ちゃんを天秤にかけたとしたらやっぱり私は壊理ちゃんを選んじゃう」
「知ってる」
「ダメな奥さんだよね…本当…」
「どこがだ？お前はお前が思うようにやりたいことをやれば良い…お前が初めてここに来た時の威勢はどうした？」
初めて出会った時を思い出す。
憎たらしい態度に、可愛らしい一面…壊理ちゃんに至っては天使の一言に尽きる。
「最初からお前の目的は俺とは相反するものだったんだよ
本当、俺の嫁は世話が焼けるな」
「あはは…お互い様だよ」
これが私と廻くんとの宣戦布告だった。
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コロッケ - じわっと涙が出ました、、。主人公がまた、いつか廻と再会できるといいですね、、(地獄でかも、、？)声が無くなってしまったのはとても悲しく思いましたが、お腹の子とも幸せになって欲しいですね (11月18日 18時) (
レス) id: 0002858abd (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - 完結おめでとうございます！ほのぼのしたところもシリアスのところも全部大好きです！！更新楽しみにしてた作品の1つなので終わってしまうのは悲しいですが、完結を見届けられて良かったです！素晴らしい作品を読ませていただき、ありがとうございました！ (2022年10月7日 22時) (レス) @page23 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
ひな - あわさん まじそれな。基本オリジン組の所をヴィラン側っていう最高！ヴィランのも見たくて探してたんだけどこの作品まじ神！ (2022年6月30日 21時) (レス) @page17 id: 1e13902fd8 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - 圧倒的見つけてしまった感(最高) (2022年1月9日 17時) (レス) id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
ガムテープ(主食) - この作品がめっちゃ好きなんだ。順位に納得がいかないのは私だけじゃないはず!! (2021年8月29日 17時) (レス) id: b67168fa9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ての | 作者ホームページ：http://tenorishu
作成日時：2020年3月1日 18時
