ただのモブでいたいんです…。参【鬼滅の刃】

玖拾玖 ページ18

「おいおい…もう一回言わねぇとわかんねぇか？」


宇髄さんがグイッと私を自分の胸に引き寄せる。

ア。胸筋に殺されるぅ……ふむ、悪くない。


「コイツは俺の大事な大事な連れなんだわ
テメェみてぇな汚ねぇ商売で儲けてる奴が
簡単に手を出していい訳がねぇだろ」


え。宇髄さん…それは……トゥンクしてしまうやろー‼

何がどうだろうとトゥンクしてしまうやろー⁉

好きが大爆発だろ‼何その発言アァァ‼この時代にスマホが無いのが惜しい‼

くっそ‼録音したかった‼でもそう言うことは嫁に言ってやって欲しかった‼

それを眺めて良い雰囲気になったところで退散してイチャラブしていただきたかった‼


「さっさっと失せろ」

「くっ‼」


お兄さん……君は意外にも勇者だったよ。

この巨体に挑んだんだもん。私だったら頭カチ割られるって思ってすぐ退散するもん。


「ありがとうございます！」

「あーゆーのには気を付けろよ？
まだ人攫いなんてザラにいるんだからな
俺が来たから良いものの」

「はい！お陰で助かりました‼」

「……」


え？フリーズ？まさかまたザ・ワールドが⁉

D○Oがどこかに紛れているとでも言うのか⁉

貧弱貧弱ｩ‼


「…おいA今から俺が言うことに
正直に答えろよ？」

「はい？」


え？何？御長寿クイズ大会？言っとくけどまだそんな年齢じゃないからな？

わお‼顔ちっか⁉

幸せですか？幸せですね！エイメンッッッ！


「A俺の子供にならねぇか？」

「丁重にお断りします」

「…断ったよな？」

「はい」

「……」


えぇ？また黙らないでよお⁉私だけなんか置いてけぼり食らってくるよぉぉ‼

宇髄さあぁん‼ねええええ！


「今すぐ蝶屋敷に行くぞ」

「え？今から行くっ⁉」


ちょおおお⁉Gがすごいよ⁉Gが‼


「す、スピードオオはははははっやぁああああ‼」

「口開けてると舌噛むぞ」


その言葉で顔と共にスンッと大人しくなる私。

いや、舌噛んで死ぬとかマジで笑えないでしょ？

佰→←玖拾捌

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