7話 練習開始 ページ8
Aの背中を呆然と目で追う。
丸「あいかわらず騒がしい奴だな」
丸井は風船ガムを膨らませながら器用に呟く。
真「まったく部活を忘れ、話に没頭するとは」
幸「まあ向日のせいでもあるんじゃないかな」
向「何で俺!?」
忍「たしかに、岳人が話しかけんかったらAそのまま部活いけてたのになぁ」
引退組がそんな会話を交わしていると、不意に跡部が声を上げた。
跡「お前ら、何くっちゃべってやがる。行くぞ」
まだ部長の風格の残る跡部に、自然と全員が付いていく。
桃城はそんな跡部を見て「相変わらずだなほんと」とのんきなことを考えながら、コートへと足を運んだ。
コートにつくと、海堂が青学元レギュラーと話をしていた。
桃「おーい！連れてきたぞ」
桃城の声に、青学テニス部の視線が集まる。
海「ああ」
海堂は不愛想に返事をし、桃城に少し引っ張られつつ、相手校と言葉を交わす。
引退組はそんな様子を安心した様子で見届けた。
「やっほー」
と、一同意外と和やかな雰囲気で練習を始めようとしたその時、全員に聞きなれた声が聞こえてきた。
桃「由良さん！」
桃城が名前を呼ぶと同時に、青学のメンバーは大きな声であいさつをする。
「おはーおはー！みんな朝から元気だねえ」
九重由良だ。
Aの兄であり、元部長。中高全国覇者。
桃「今日はどうしたんすか」
由「いやね、Aが今日練習試合するって言ってたからさ。見に来ようかなって。Aの弓道姿も見たいし」
桃「ああ……」
由良の少しシスコンが入った発言に、桃城が死んだ目で返すと、
菊「桃！そんな興味なさそうに返事したらまた由良さんうるさくなるよ！」
小声で菊丸から注意を受けた。
海「年上の人にはもっと敬意を持て」
桃「うるせー！」
桃城が海堂の胸ぐらをつかみ、海堂もそれを返す。
くだらない言い合いであわや喧嘩の騒ぎ……となりそうだったのだが、それは切原のテンション高いひとことで砕かれた。
切「うわー！由良さん？本物の九重由良さん!?」
由「おー切原。久しぶり。全国以来？」
切「お久しぶりっす！また会えてうれしいです！」
目を輝かせる切原を、由良は嬉しそうに見つめ、あたりを見渡した。
由「にしてもまあ、3年まで来てるとは」
小さなつぶやきは、各校部長たちの練習開始の声にかき消された。
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葉奈(プロフ) - そうですww作者がにこにー推しですww (2015年5月17日 19時) (
レス) id: b46f08eacb (このIDを非表示/違反報告)
ユール - えーと…にこにー？ (2015年5月15日 18時) (レス) id: 63bdae9473 (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - ありがとうございます！がんばって更新しますのでよろしくお願いします！！ (2014年11月30日 18時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)
ｙｕｎｙｕｎ - 合格、おめでとうございます。本当に良かったですね。更新、楽しみにしてますね。 (2014年11月30日 15時) (レス) id: 329a32a11c (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - 雪代さん» ありがとうございます！！！ 頑張りますのでよろしくお願いします！ (2014年11月10日 22時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hana1/
作成日時：2013年10月27日 21時
