ドッペルゲンガー (ページ30)

今日:10 hit、昨日:41 hit、合計:498,637 hit

30 ページ30

あ

妙に真剣な顔をした私に気づいたのか。

いたずらっ子みたいにニマニマ笑うテヒョン。

その背中を叩く。

…何気に人の表情の変化とか見てるんだよね。

すぐ空気を和ませようとするテヒョンのそういうとこ、けっこういいと思うよ。

絶対本人には言わないけど。

痛いとかなんとか騒ぐだけ騒いだテヒョンは、またすぐ真剣な顔に戻る。

あ

TH｢…とにかく、俺たちでジミンからなんとしてでも聞き出そう。

本当にAの家に行ってるかどうか。

まぁ、そのホソクさん？の言う通りなら、確実に行ってるだろうし…。

もしそうなら、絶対にやめさせないと。｣

｢そうだね。早くしなきゃ｣

あ

そう。

『ドッペルゲンガーと本人を引き合わせては行けない』

もし出会ってしまったら。

それは、ジミンの死を意味する。

ドッペルゲンガーが私の家に毎日通ってるんだから、

ジミン本人も来ちゃったら、鉢合わせする可能性も高い。

今、死の前兆だって言われたドッペルゲンガーでさえどうにかしようと必死なのに。

そうなったら、元も子もない。

なんとしてでもやめさせなければ。

できる限り、早く。

あ

｢…でも、

もし本当なら、ジミンはなんの用があって私の家に来るんだろ｣

TH｢俺も全然わかんない。見当もつかない｣

｢もう別れてるし、関わりもないのに。｣

あ

TH｢気になるね。

まぁ、それは聞けたら聞くとしてー。

…とりあえず、もう今日聞き出しちゃおうか。

ほんとに行ってんのかどうか。

ほんとに本人だったらまじでまずい｣

｢…だね｣

あ

いつになく真剣な顔のテヒョン。

もう…厄介なことになったね。

テヒョンと一緒に頭を抱える。

うまく行くのかな…。

あ