太宰治 リクエスト(黒の時代) ページ31
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私達、兄妹は仲が良かった…でもお兄ちゃんが出世するに連れてどんどん突き放された
私は仕事だって、体術だって、作戦立案だって全然できない
お兄ちゃんに見捨てられて仕方ないって思ってたけどやっぱり寂しい
「ん、Aどうしたのじゃ、浮かぬ顔をしおって…愛らしい顔が台無しじゃ」
「紅葉様…いえ、何でもありません…お気になさらないで下さい」
そう言って笑うと心配そうに紅葉様は目を細めた
「そうじゃA、次の作戦はお主の案になったそうじゃぞ?鷗外殿が申しておった…善かったのう」
「本当ですか!?嬉しいです」
ーーー
初めて、自分の考えた案で仕事を行う事ができる、そう喜んでいる私は浮足立ってしまった様だ
「次、君の作戦なんだってね
まったく、首領は何を考えているのだか…」
「太宰、さん…」
「あーあ、次の作戦は失敗しそうだよ」
コツコツと革靴の音がつめたく響いた
私は手を握り締めて涙をこぼさない様に耐える
こんなの、お兄ちゃんじゃない…お兄ちゃんは優しかった、なのにどうしてなの?
ーー
昔、私が初めて抗争に出た日、怪我をしてしまった
軽い怪我だったのにお兄ちゃんは私をちょっと異常なまでに心配してくれた
『お兄ちゃん、私あるけるよ?…それに重いから!』
『重くないよ、それに私が怪我をさせてしまったのだからね…』
と、私をおぶってくれた
ーー
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私の作戦が実行される日、気を抜いてなんていられない
でも、指揮官にお兄ちゃんが付いて緊張感が増した
…来る、とお兄ちゃんが隣で呟き敵組織が同じタイミングで乗り込んできた
「敵の数が多いっ…!」
想定していたよりも敵の数が多かった、どうしよう
これじゃ負ける!
『あーあ、次の作戦は失敗しそうだよ』
お兄ちゃんの言葉が蘇った、これを失敗させればもう…次は無い
私は、銃を手に取り弾を確認した
満タンに詰められた銃弾、湿度は少し高めだけどこのくらいなら狂いは出ない
安全な場所から飛び出して、加勢する
仕事も、体術も、作戦立案だって出来ないけど、一つだけ負けない事がある
銃の腕だ
多分、そこら辺の下級構成員には負ける気がしない
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月兎 tukito(プロフ) - わかりました!!ドストさんのほう、よろしくお願いします。 (2017年12月26日 10時) (レス) id: b86fecc4b3 (このIDを非表示/違反報告)
リミ(プロフ) - あもるさん» リクエストありがとうございます!こちらのリクエストは続編の方へ書かせていただきますね! (2017年12月26日 8時) (レス) id: 87e2648717 (このIDを非表示/違反報告)
あもる(プロフ) - 谷崎兄妹=谷崎くん+ナオミちゃんのです! (2017年12月26日 2時) (レス) id: 9a9106561e (このIDを非表示/違反報告)
あもる(プロフ) - 最高です!リクエストなのですが、、谷崎兄妹の続きを見たいです!!と、姉さんに搦愛される妹ちゃんも....!!多くてすみません! (2017年12月26日 2時) (レス) id: 9a9106561e (このIDを非表示/違反報告)
リミ(プロフ) - 月兎 tukitoさん» リクエストありがとうございます!申し訳ありませんが私は外伝を持っていないので綾辻さんは難しいです!ごめんなさい!ドストさんは了解しました!! (2017年12月26日 0時) (レス) id: 87e2648717 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リミ x他2人 | 作成日時:2016年11月27日 20時