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黒side
大「北斗....体調悪いの...?」
動かない俺を不審に思ったのか、京本が核心に触れてきた。
なんでっ、そんな鋭いんだよ....
北「いや、そんなことないよ...」
もう行くしかない。我慢しろ、松村北斗!!!
自分に喝を入れて、ジェシーの隣に移動する。
北「....ぃただきます...」
手を合わせて挨拶をすれば、4人はまた和気藹々と食事を始めた。
もう飯を前にした時点で吐きそう。
それでも、せっかく用意してくれたんだから.....
おかずを1口、2口。お米を1口と入れた時だった。
腹から、何かがこみあがってきたのは...
北「ゔ.....んっ」
必死に口を抑えたけど、間に合わなくてぽたぽたと手からそれがこぼれ落ちていく。
ジェ「...ほくと..?北斗っ!!」
ジェシーが俺の背中を支えて。
さっきまでの和気藹々とした雰囲気が俺のせいで崩れたことを知る。
どうしようどうしよう...
ご飯時にこんなの見たくないのに。
ごめん、ごめんね
北「っえ...ごめっ...おえっ...」
それでも次々にやってくる吐き気の波には耐えられなくて、少しずつテーブルにシミが広がっていく。
慎「ジェス!!これっ...」
慎太郎が慌ただしく近寄ってきたと思ったら、俺の口に何か当てられた。
ジェ「だいじょーぶ。...気持ち悪いねぇ..頑張ったね」
そういって優しく接してくれるジェシーにまた、罪悪感が募った。
北「はぁっはぁ...んぅ...」
ジェ「北斗、もー出ない?」
こくんと頷けば、ふわふわのタオルで口もとを拭われて。
この匂い.......京本?
大「ごめんね....少し世話やかせて」
そう言って、ストローがさされたペットボトルを差し出されて。
言われるがまま、水分補給をする。
周りを見れば、樹と慎太郎が机の上を綺麗にしてくれていた。
自分のご飯の途中で。
申し訳なくて、俯くことしか出来ない。
じわじわと視界が滲んで、気持ちが溢れだしそうになった時、コツンと誰かに引き寄せられた。
ジェ「いいのいいの。...泣かないで、北ちゃん」
暖かな胸に引き寄せられて、涙がポロっと出てしまう。
しばらくして、そっとジェシーから離れれば全て綺麗にされていてさっきのことは無かったことにされていた。
せっかくみんな楽しそうだったのに...
北「ごめんね...ごめ....ん..」
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みかん(プロフ) - 嶺音 蒼空Inn?cenceさん» コメントありがとうございます。私のペースとなりますが、お待ちいただけると嬉しいです!ぜひ、今後もよろしくお願いします。 (2020年9月26日 19時) (
レス) id: 89ba736677 (このIDを非表示/違反報告)
嶺音 蒼空Inn?cence(プロフ) - いつも楽しく読んでます！私は病気系の物が好きで探し回っていたところをこのお話に辿り着きました！これからも面白いお話が出るのを楽しみにしてます！がんばってください！ (2020年9月26日 12時) (レス) id: 316022cad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん
| 作成日時：2020年9月25日 22時
