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緑side
涙の跡が残る、ジェシーの真っ白な頬を思わず触れてしまった。
あまりに痛々しくて、苦しそうで、可哀想で。
樹はジェシーの手を握ったまま、寝てしまっている。
慎「じぇし...今日、頑張ったんだね...」
返事がないだろうと思ったけど、ジェシーの目からつーっと涙がつたっていった。
慎「ジェシー?...起こしちゃった?」
ジェ「んーん...ちょっと前から....」
慎「そっか...」
ジェシーの視線が樹に注がれているのに気がつく。
樹は、疲れたのか全く起きる気配はなくて。
慎「樹、さっきまで起きてたんだけどね..」
ジェ「う....お、れの..せいだよ...はぁっ」
小さな声だったけど、はっきりと聞こえた自分を責める言葉。
慎「どうして...?....」
この先を聞くのは、ジェシーにとって酷だとも思った。
でも.....
お互いがお互いに隠しあっていたら、このまま共倒れになりかねない。
支え合うはずのメンバー間で、悪い方向に影響が生じるのは俺が嫌だった。
とっても....自己中かも..だけどさ...
ジェ「ハァ...みん、な最近...疲れてる..でしょ?...そ、r..ハァハァ..」
慎「ゆっくりゆっくりね...あっ!」
袋を持たせたけど、ジェシーが落とした。
多分......意図的に...
ジェ「ひっ....はぁはぁっ..ごめ、ごめんね...は、..しん...ふっ...」
ボロボロ泣きながら、謝る姿をみたらいてもたってもいられなくて。
樹が寝ている反対側から、ジェシーの大きな体にしがみつく。
慎「全部っ!ぜんぶ教えてっ!...受け止めるから」
ジェ「しん..たろぉ...」
ジェシーは、泣きながら話してくれた。
みんなに負担をかけてしまっていること。
特に、樹はそのせいで体調崩してしまったこと。
だから、毎回今日こそはって思って頑張っていること。
それでも、いつも上手くいかなくて...
ジェ「お、れ....くる、しい...くるしいの..」
やっと、助けてあげられる。
慎「ジェシー、頑張ったよ。いっつもいっつも頑張ってる!!..今度は、みんなでがんばろ?」
もう、1人で頑張らなくていいんだよ。
✩。* *。✩✩。* *。✩
リクエストありがとうございました!
@MiKAN__rain
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みかん(プロフ) - 嶺音 蒼空Inn?cenceさん» コメントありがとうございます。私のペースとなりますが、お待ちいただけると嬉しいです!ぜひ、今後もよろしくお願いします。 (2020年9月26日 19時) (レス) id: 89ba736677 (このIDを非表示/違反報告)
嶺音 蒼空Inn?cence(プロフ) - いつも楽しく読んでます!私は病気系の物が好きで探し回っていたところをこのお話に辿り着きました!これからも面白いお話が出るのを楽しみにしてます!がんばってください! (2020年9月26日 12時) (レス) id: 316022cad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2020年9月25日 22時