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赤side
ジェ「ふっ...ぁ...はぁっ...」
怖くて怖くて堪らない。
いつも助けてくれる皆と離れて、運動するなんて...。
俺にとっては、命綱なしでフライングするみたいなもの。
でも....
いつまでも、頼ってられないんだよね。
俺、ちょっとばかしお馬鹿ちゃんかもだけどさ....鈍感ではないと思ってる。
樹が体調崩すようになったのも、SixTONES自体が疲れているのも。
何となく、分かってた。
それに....
その理由が、俺にあることも痛い程感じている。
だから...今日は頑張ろうと思ったのにさ..この通り。
..hehe..情けなさすぎでしょ?
笑っちゃうよね。
「ジェシーさん?大丈夫ですか!?」
やべ....
ジェ「あ、大丈夫です!!...あっついですねぇ」
荒くなった呼吸を隠すように、タオルを口元にあてる。
あと、1種目...どうにか持ってほしいな。
やり遂げたいんだよ、俺。
これ以上、負担かけたくない。
その一心だった。
•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚
青side
ガチャっと扉が開く音がした。
樹「ジェシー、おつかれー....?」
一向に、入ってくる気配もなく。だからといって、ふざけている様子もなくて。
いつも通り、携帯を弄っていた顔をあげれば...
ジェシーがタオルを口にあてたまま、崩れ落ちていくところだった。
樹「ジェシー、ジェシーっ!!」
慎太郎が、バックから袋を取り出すのを視界の隅に捉えながら、ジェシーのもとへ駆け寄る。
ジェ「はっはぁっ...ハァハァ...だ、じょ..はぁっ」
樹「大丈夫じゃねえよ!いいから、タオル外しな!?」
顔色も悪くなっていて。
久しぶりに、こんなに大きな発作だ..。
やばい状況なのに、ジェシーはタオルを押し当てて離さない。
手が震えてしまっているし、気力だけで抑えているみたいだった。
慎「ジェス?...ちょっとだけ、ごめんねぇ?」
そう言って、慎太郎が少し強引だけどタオルを外して。
ジェシーは、自分の意志とは真逆だった様子で生理的なのか分からない涙をボロボロ零し始めた。
樹「大丈夫大丈夫。ゆっくり.....ね?」
ジェ「いやっ..ハァハァ..ごめ、ごめん...ハァは、はぁっ」
慎「どうしたの......ジェシー?」
謝り始めたと思ったら、急に静かになった。
そのまま、慎太郎の方にガクンっとジェシーの身体が倒れかかる。
樹「ジェシー...?ねぇっ!!ジェシっ!!!」
覗きこめば、あいつは青白い顔で意識を飛ばしていた。
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みかん(プロフ) - 嶺音 蒼空Inn?cenceさん» コメントありがとうございます。私のペースとなりますが、お待ちいただけると嬉しいです!ぜひ、今後もよろしくお願いします。 (2020年9月26日 19時) (レス) id: 89ba736677 (このIDを非表示/違反報告)
嶺音 蒼空Inn?cence(プロフ) - いつも楽しく読んでます!私は病気系の物が好きで探し回っていたところをこのお話に辿り着きました!これからも面白いお話が出るのを楽しみにしてます!がんばってください! (2020年9月26日 12時) (レス) id: 316022cad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2020年9月25日 22時