21.2 ページ2
赤side
ありがたいことにね、こうやって一定のスパンで曲を出させて頂けて.....。
最高だよね!!
mv撮影も、後半。
終わりに差し掛かって来てることもあって、それぞれ少しずつ疲れが見え始めた。
その中でも、心配なのは大我なんだけど....
最近忙しくしていて、昨日も夜遅くまで頑張っていたみたい。
大我は、プロ意識の塊だから。
きっと、手を抜かずに何でも完璧にしようとしてきたんだと思う。
何度も何度も踊っているからさ、そりゃ俺らだって疲れるよ?
でも、大我はそうじゃなくてっ!
上の空?ここにいないっていうの?
とりあえず、ぼーっとしていて心も体も追いついていない感じだった。
ジェ「大我?...大丈夫?」
俺に声をかけられて、やっと戻ってきたみたい。
大「え?..ああ、大丈夫笑。ぼーっとしてた!」
慌てたように、顔洗ってくるねなんて言って大我が反対側に歩き始めた時だった。
「京本さんっ!!!!!」
誰かの鋭い声がして、思わず振り向くと大我に向かって落ちる沢山の機材。
大我は、驚いた顔のまま固まってしまっている。
ほとんど反射のように、大我に手を伸ばす。
きっと、一瞬の間だっただろう。
でも、俺と大我の間は全てがスローモーションのようになっていた。
大我の体を抱きしめて。
『ああ、良かった。届いた。』
それで
それで...........どうなった..?
すごい衝撃がはしって。
痛いと言うより、感覚が無くなった。
俺の腕の中に、暖かい大我がいて。
ジェ「はあっ、....よかった...」
綺麗な顔をくしゃくしゃにして、何か叫んでいる。
....Ahahaha..大我...綺麗な顔が台無しだよ...
答えてあげたくても、手も口も動かないっぽい。
ごめん...hehe..そろそろ、限界.。
大我、また後でね。
•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚
桃side
耳をつんざくような、鉄が擦り合わされたような音。
泣き叫ぶ慎太郎の声に、救急車を要求する高地の声。
俺の手に触れる、生暖かい液体に荒い息。
鼻につく、鉄の臭いに紛れた慣れ親しんだ香水の匂い。
恐る恐る自分の手を見れば、真っ赤に染まっていた。
大「...じぇ..し...ぃ?...」
目の前には、長年隣で歌ってきたジェシーの顔があった。
410人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みかん(プロフ) - 嶺音 蒼空Inn?cenceさん» コメントありがとうございます。私のペースとなりますが、お待ちいただけると嬉しいです!ぜひ、今後もよろしくお願いします。 (2020年9月26日 19時) (レス) id: 89ba736677 (このIDを非表示/違反報告)
嶺音 蒼空Inn?cence(プロフ) - いつも楽しく読んでます!私は病気系の物が好きで探し回っていたところをこのお話に辿り着きました!これからも面白いお話が出るのを楽しみにしてます!がんばってください! (2020年9月26日 12時) (レス) id: 316022cad2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みかん | 作成日時:2020年9月25日 22時