夏祭り ページ41
乾いたはずの足元が、また濡れるけれど、
波に掻き消されて同じ色になった砂。
｢はぁっ、なんでっ……電話、出てくれへんの……？｣
質問に質問で返す彼は苦しそうに息をしながら、スマホの画面を私に見せる。
『車に置いて……え』
彼のスマホの画面には、通話を繋げてる画面。
その表示は、｢元気印2号｣なんかじゃなかった。
『彼女って……私っ、章大くんの彼女って…思っててもいいの？』
零れはじめた雫は止まることを知らず、それはやがて涙に変わる。
私のグチャグチャの顔を見て、笑った彼は整った息で
｢お迎えに上がりました。大好きな人｣
『っ！』
章大くんの顔は、花火の光なんかより、月の影より、提灯の灯より
輝いてみえた。
服が汚れるとか気にも留めず砂浜に座り、
手を繋いで遠くの花火を見ていた。
｢デートより先に花火大会、コンプリートやなぁ？｣
『来年は、屋台も挑戦しよ』
ふふって笑ってそんな言葉を交わしながら、
久しぶりに聞く破裂音が鳴り終わるまで。
大切な大切な時間。
クライマックスの花火の、煙りの香りが鼻を掠めた時、
唇を合わせた。
※作中の歌詞は作者が作詞作曲したものです。
ラッキーソング
涙の答え
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ふわぽむ(プロフ) - まりあさん» はじめまして！ありがとうございます。続編のほう、前向きに検討して行きますね！！まりあさんにお楽しみいただけますよう前進いたします。また是非覗きに来てくださいね (2019年8月17日 1時) (
レス) id: b17a885bb5 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 初めまして！いつも更新楽しみに読ませて頂いてます。2人の続編を是非読みたいです！大変だとは思いますが楽しみに待っています。 (2019年8月16日 23時) (レス) id: 9550e0f14e (このIDを非表示/違反報告)
ふわぽむ(プロフ) - ま り ゅ 。さん» 力になれて幸せでございます(*^-^*) (2019年8月16日 23時) (レス) id: b17a885bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ま り ゅ 。(プロフ) - ふわぽむさん» 別垢で夢を書いているのですが 、思い通りに書けないので … そういうときにもこの作品を読ませていただいて気分転換させてもらってます ！！ 本当に感謝しかないです … (2019年8月16日 23時) (レス) id: 175c974560 (このIDを非表示/違反報告)
ふわぽむ(プロフ) - ま り ゅ 。さん» ありがとうございます。すごくすごく嬉しいです！！お手本だなんて、もったいないお言葉……まりゅさんに楽しんで頂くためにも、もっと頑張ります！ (2019年8月16日 23時) (レス) id: b17a885bb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわぽむ | 作成日時：2019年7月14日 17時
