19話 ページ19
佐藤「あ、俺佐藤亮って言います。HANAMIYAで働いてて。」
なんか変だ。
HANAMIYAの一社員がこのパーティーに来れるんだろうか？
私の記憶ではこの人は役員じゃない。
貴方「あ、ここです。」
佐藤「こっち来てください。」
貴方「え？あ、ちょっと。」
おかしい。お手洗いの場所がわからないからって案内してたのに、明らかにどこかに向かって歩いてる。
なにここ。
倉庫？
貴方「え、あ、ちょっと。鍵までご丁寧にかけてどういうつもりですか？」
佐藤「すみません。嘘です。俺、お手洗いの場所くらい知ってます。美紅に頼まれたんですよ。あなたを再起不能になるぐらいまで傷つけてくれって。」
美紅？
あ、前に社長についてた秘書か。
とりあえず、社長に連絡。
あれ？圏外？
佐藤「残念でした。ここ、電波遮断してある部屋なんだよね。さあ、なにしよっか。」
どうしよう。すきを見て逃げないと。
電波遮断されてるってことは間違いなく防音だ。
貴方「美紅さんとはどういう関係ですか？」
佐藤「大学時代の友人です。あいつも馬鹿ですよね。あなたを傷つけるために俺に３０万も払ったんですよ。」
３０万？そんなに？
佐藤「３０万も払われたんだからきちんとやらないと。」
どうしよう。こわい。
誰か。、、助けて。
(ガチャ)
二宮「俺の秘書返してくんない？」
え？社長？
櫻井課長も？
佐藤「なんで。鍵をかけたはずなのに。」
二宮「詰めが甘いんだよ。バーカ。鍵普通に空いてたけど。A、大丈夫か？」
だめだ。社長の顔見たら安心しちゃって足に力が入らない。
櫻井「あ、そうそう。君のこと警察に引き渡すから。HANAMIYAにはもういられないだろうな。だって、こんな経済界の重鎮が集まるようなパーティーでやらかしちゃったんだもんね。」
佐藤「そんなことしたらお前らの会社にも損失が出るぞ。」
二宮「お前バカだな。世論も読めないのか。世論は解雇通告をした逆恨みで襲われた社員に同情して、助けた俺たちのことをほめるにきまってるだろ。」
警察「警察です。どうしましたか？」
櫻井「この男がそこの女性のことを襲おうとしてました。」
警察「なるほど。署で話を聞く。来い。」
連れていかれた。
よかった。これで一件落着か。
二宮「A。大丈夫か？」
貴方「大丈夫です。助けていただいてありがとうございました。」
二宮「大丈夫じゃないだろ。手、震えてる。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りりか | 作成日時：2020年6月16日 14時
