12話 ページ12
貴方「くらげとかシャチをアプリ上で育てるんですよ。餌とかもちゃんとあげて。特に何かが起きるわけじゃないですけど、とっても癒されるんです。」
二宮「なるほどな。シミュレーションは？やっぱり恋愛シミュレーションゲームか？」
貴方「そうですね。人気あると思います。」
二宮「そうか。」
恋愛シミュレーションゲームはやったことないな。
面白いのかな？
二宮「どっちも縁がないな。どうすっかな。」
そっか。あの時期か。
社長は2年に一度新作ゲームを作る。
それを作り始める時期がもうすぐなのだ。
でも、
貴方「でも、どうして女性向けのゲームを？」
前回は予定管理アプリを作ってたはず。
二宮「作ったことないから作ってみようと思って。決めた。恋愛ゲームにする。」
社長、女性経験は豊富だろうし、女性がきゅんとするセリフたくさん知ってそうだからいいと思う。
貴方「シナリオライター呼びましょうか？」
二宮「そうだな。大野さんも呼んどいて。デザインは大野さんに頼む。」
デザイン科の大野課長か。
貴方「かしこまりました。えっと、、、一番最初にミーティングが開けそうなのは、明日の3時ですね。連絡してみましょうか？」
二宮「いいね。よろしく。」
貴方「はい。」
ーーーーー
貴方「社長、アポが取れました。」
二宮「おっけ。今日はもう仕事ないよね。」
貴方「そうですね。帰りますか？」
二宮「うん。」
貴方「かしこまりました。車を回します。」
ー次の日の３時ー
＠会議室
二宮「今日は、ちょっと頼みたいことがあって、呼んだ。新しいゲーム開発をしようと思う。」
大野「２年に一度のあれね。」
玉木「俺呼ばれるの珍しいですよね。今年は効率系じゃないんですか？」
先にしゃべったのはデザイン科課長の大野智さん。
この会社設立時のメンバーの最後の一人だ。
発想の素晴らしさから彼のデザインは世界中から愛されている。
わが社には欠かせない存在だ。
次にしゃべったのは文芸課課長の玉木宏さん。
文章が重要な時は彼の文才が活躍している。
また、音楽にも詳しく、クラッシックに近いような上品な音楽を作曲することもできる。
二宮「今回は恋愛シミュレーションゲームを作ろうと思う。」
大野、玉木「恋愛シミュレーションゲーム？」
玉木「珍しいですね。じゃあ、俺がシナリオを？」
大野「俺がキャラデザやるってこと？」
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作者名：りりか | 作成日時：2020年6月16日 14時
