2話 ページ2
私はどうするのかって？
いやいや、察しのいい皆さんならわかるでしょう？
仕事ですよ。
彼氏が欲しくないのかと聞かれたら、欲しいと答えるのだが、社員ましてや社長と付き合うのはわかれたら気まずくなるということを考えると怖すぎてできないのだ。
まあ、ありがたいことに仕事をたくさん任せてもらえるようになったことだし、会社では、恋愛のことは考えずに、バリバリ働くようにしている。
あ、そうだ。
貴方「課長。明日の専務のスケジュールですが、体調がよくなさそうなので、リスケして、明日は休みにしてもよろしいでしょうか？」
櫻井「え、専務が？わかった。お願いね。」
貴方「はい。承知しました。」
まあ、明日はあまり大事な用事はなかったし、支障はなさそうだな。
二宮「しょーちゃん、おつかれー。」
櫻井「社長、お疲れ様です。」
二宮「そんな堅苦しい呼び方しなくていいのに。ちょっとお願いがあるんだけど、いい？」
課長と社長のこういうやり取りも毎回のことだ。
課長は会社立ち上げ当初からのメンバーで、社長とは高校、大学の時の同級生らしい。
ちなみにこのやり取りも女性社員の注目の的となっているのだ。
櫻井「そういうわけにはいかないですよ。それで、お願いというのは？」
二宮「秘書変えてくれない？」
櫻井「またですか。今度は何したんですか？」
二宮「内緒。あ、俺あの子がいい？」
あ、今日のお昼忘れたかも。
朝バタバタしてたからな。
どうしよう。
コンビニに買いに行く？
でもなあ、、あ、今日って移動販売車が来る日だっけ？
あそこのローストビーフ丼おいしいだよな。
二宮「ねえ、聞いてる？涼宮Aさん。」
涼宮A、、、って私じゃん！
貴方「は、はい。申し訳ありません。」
二宮「じゃあ決まりね。あとで、社長室に来て。」
え？社長室？なんで？
aa「なんだ。今回は涼宮さんか。いいな。」
bb「ね。社長秘書だなんてうらやましい。」
え？私が社長秘書？
櫻井「涼宮さん、もしかして話聞いてなかった？」
貴方「はい。少し考え事をしておりまして。」
櫻井「社長がね、涼宮さんに秘書になってもらいたいんだって。」
おかしい。
なんで私が？
今まで社長付の秘書になってた子はかわいくて、美人の子が多かった。
私はてっきり顔で選んでるのかと思ってたけど、私は凡人だ。
該当しない。
櫻井「とりあえず、社長室行ってきてくれる？」
貴方「はい。かしこまりました。」
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作者名：りりか | 作成日時：2020年6月16日 14時
