第16章 : おかえり ページ26
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仕事復帰の日は午後からテゴマスのらじおの収録の予定だった。
まだ体力も戻ってないから少しずつね。
NEWSの活動再開の発表も、近々する予定でいる。
そんな日の朝、俺はラジオの収録とは違う場所に来ていた。
仕事復帰ってなんだか緊張する。夏休みが明けて、久しぶりに学校に行く時みたいな気分だった。
「おはようございます」
いつも通りに挨拶をしながらスタジオに入ると、すでに来ていたスタッフさん達が一斉にこっちを見る。
「っ！増田さん！！おはようございます！！」
「おかえりなさい！待ってました！！」
みんな口々に俺を歓迎してくれて、すごく胸が熱くなった。
「ただいま。ご心配お掛けしました」
そんな気持ちに答えるように深く頭を下げる。
「もう大丈夫なんですか？僕らも全力でサポートするので、無理はしないでください」
「うん、本当にありがとう。無茶はしないつもり」
この仕事をしていていつも思う。
ライブやテレビの主役は、アーティストやタレントかもしれない。でも、裏ではそれと同じぐらいか、それ以上にたくさんのスタッフさんが動いてくれている。
俺らだけじゃ絶対に完成しない。スタッフさんの支えがあってこそ、成り立つ仕事。
それを、今日はいつも以上に痛感していた。
「とりあえずブース移動してメイクしましょうか。撮影の準備は出来てますので！」
そう。今日は手越へのメッセージビデオの撮影に来た。
ずっと話すことは考えていたけど、少し照れくさい。
軽くメイクを終えて、着替えてブースに入る。
「じゃあカメラ回しますね！自由に喋ってください」
そう言われて、俺は復帰一発目の仕事を手越に捧げた。
「手越、やっほ！まっすーだよ〜！びっくりした？(笑)」
お得意のおふざけと、お得意の笑顔でビデオを撮り進める。
真面目なノリでビデオメッセージなんて、恥ずかしくてどうにかなりそうだったから。笑
こうして撮り終えた映像を確認する。
「いい感じ！これ、ライブの打ち上げで流していい？」
手越への気持ち。手越への感謝。
いつだって当たり前にそばにいてくれたけど、病気になって、その存在の大きさを改めて感じた。
不器用で、普段は上手く言葉では言えない俺らだけど、考えていることは言わなくてもなぜか理解し合えていた。
だけど今回ばかりは伝えたい。
「じゃあ、また細かい打ち合わせは後日で」
そう言って、そのままラジオの収録場所へ向かった。
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みーぽん(プロフ) - かのさん» ありがとうございます（ ; ; ）最後までよろしくお願いします！ (2020年4月4日 0時) (
レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - 小説でこんなに泣いたの始めてです(＞＜)最高の作品に出逢えました！ありがとうございます！！ (2020年4月4日 0時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - ましゅさん» ましゅさん、はじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます！-3-もぜひ、楽しんでいただけると幸いです(*´ω｀*)！よろしくお願いします♪ (2019年9月15日 20時) (レス) id: f6c349c01f (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 本当に毎回毎回感動するお話をありがとうございます！ミーポンさんの作品には感動させられっぱなしです！これからも更新楽しみにしています！ (2019年9月15日 18時) (レス) id: 2d564c1d47 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - こころさん» こころさん、はじめまして！大好きなんて、とっても嬉しいです(;o;)！更新、まだまだ頑張ります！ありがとうございます♪ (2019年9月8日 12時) (レス) id: f6c349c01f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーぽん
| 作成日時：2019年8月31日 0時
