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きっと其のバチが当たったのだろう。
兎に角寒い日の事だった。いつものように花を添えているとある男から声を掛けられた。
「この辺りで逸れた妹を探しているのですが、何かご存知ありませんか?」
彼女と同じ暗い紫水晶のような瞳が印象的な男だった。よく見れば顔つきが非道く彼女に似ていた。
然し、目の前の男には彼女と出会ったあの日のような衝撃は感じなかった。彼女より幾分か不健康そうだからだろうか。
「若しかして赤い髪の
「そう、丁度此の花のような毛色の子なのですが」
そう云った男の手には赤い彼岸花の花束があった。
「彼の
「そうですか…どうも有難うございます」
私の返答に彼は軽く頭を下げ通り過ぎて行った。すれ違いざまに彼の手が私に軽く触れた処で私の意識は途切れてしまった。
罪の軛より解き放たれ魂の救われんことを___
*****
緑に囲まれた物静かな墓地に一人の男が居た。男は或る墓石前に立ち、少しばかり恨めしそうな顔をしつつ、献花しその場を去った。
墓地から出る前に一度立ち止まり、足元で倒れている初老の男性を一瞥し、可哀想にと呟く。男性はどうみても絶命していた。
「あの子の異能は人を狂わせる
野放しにするべきではありませんでしたね」
男性が死んだのは彼女の所為か、将又男の所為か___
一つ云えることは今後彼女が男性の死を知る事は一生有り得ないことだろう。
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Aちゃんの異能がやばい事と、お兄さんがやばい事が伝わればそれで良いです。
雰囲気で見てください。何だったら忘れてもらって良いです。
此の話要らないまであるな
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作者名:手羽さき x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年8月26日 22時