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『ごめん…』









「なんで涼介が謝るんだよ、」





もう一度部屋に戻ると、涼介は真っ先に謝ってきた。









『大ちゃんのこと、困らせるつもりはなかったんだけど…』









俺は黙って首を横に振った。



そもそも俺が全部悪いんだし。



かと言って、今の俺にはどうすることもできない。



というか、そんな資格もない。









『大ちゃんに、幸せになってほしいって言ったのは嘘じゃないから』









「分かってるよ」



涼介のことはよく分かってるつもりだから。









『本当にごめんね………それよりさ、時間大丈夫?』









「え?」









『だってほら、クリスマスだよ?今日。約束とか…本当にないの?』









「あー……うん。平気」



いのちゃんからは誘われたけど、予定があるって嘘ついて断ったし。



だけど、深く考えずに普通に会ったらよかったのかな…なんて。









『でもさ、、』









「………」









『大ちゃんって、たまに難しく考えすぎなところあるからなぁ…』









「なんだよ…それ、、」









『俺は単純な大ちゃんが好きだったからさ、』



そう言って涼介はケラケラと笑った。









「……ばーか」









俺だって、優しすぎる涼介が好きだったよ。

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作者名:Tea time | 作成日時:2021年10月13日 11時

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