恋色 2 (ページ21)

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ar side

「そろそろ寝る？大ちゃん」

「うん、」

あれから俺たちは、お互いの家に何度か泊まっている。

だけど知念が言うように、俺がいのちゃんを押し倒したことはもちろんない。

「今日はいのちゃんがベッドで寝て？いつも俺ばっかりだし」

「俺はソファで平気だよ？大ちゃんが使って」

「でも…………じゃ、じゃあさ…一緒に、、、あ、ううん…なんでも、、」

これじゃあ、誘ってるみたいだよな。

知念があんなこと言ったせいだ…絶対。

「………狭くなってもいい？」

「え、、うん…平気」

「やっぱり少し狭いね、」

「ん…大丈夫」

いのちゃんに促されるまま、ベッドに横になると、いのちゃんの長い指が、俺の手に触れた。

………

いのちゃんの指を捉えると、お互いの指と指が静かに絡まり合った。

横を見ると、いのちゃんの優しい瞳と視線がぶつかって、吸い寄せられるように唇が重なった。

窓の外は冷たい風がぴゅうぴゅう吹いているのに、布団の中はすごくすごく温かかった。