恋色 2 (ページ19)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:15,794 hit

19 ページ19

ar side

「ううぅぅぅ〜」

『トイレなら早く行きなよ』

「ちげーし！」

『ふーん』

………

「……他に言うことないのかよ」

『ない』

………

「…………話を聞いてください」

目の前で友達が悩んでいるというのに、知念は呑気にパスタをフォークに巻きつけていた。

『始めから素直にそう言えばいいのに』

大貴って本当めんどくさい…なんて知念はブツブツ言っていた。

『それで？』

知念は相変わらずパスタに夢中で、視線もお皿に向けられていた。

「いのちゃんが…」

『付き合うことになったんでしょ？何が問題なのさ』

「えーっと…」

『惚気？惚気を聞かされる感じ？』

「いや、違くてさ、、って、なんか機嫌悪くない？」

知念は相変わらずグルグルとパスタを巻きつけていた。

グルグルしすぎて、フォークには大量のパスタが巻きついていた。

『別に…』

「いや、明らかに機嫌悪いじゃん」

『……僕のことはいいから！大貴の話してよ』

………

明らかに様子おかしいのに、このまま放っておいていいものか…