太陽と青い月 2 (ページ8)

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ar side

なんでこんなにウキウキしてんだろ、俺。

デートなんてするの久しぶりだから？

っていうか、いのちゃんどんな格好してくるんだろう…

何着ても似合うだろうけど。

いのちゃんのことを考えすぎて、着ていく服に迷っていたら案の定遅刻した。

駅に着いてキョロキョロといのちゃんを探していると、女の子に話しかけられてるいのちゃんを見つけた。

私服のいのちゃんもかっこいい…

じゃなくて！誰⁈

「いのちゃん！」

駆け寄って声をかけると、いのちゃんが嬉しそうに笑った。

「えと……知り合い？」

じゃないよな…？

「あ、ううん」

『あの、良かったら一緒にお茶とかどうかな？って…』

明らかにいのちゃんのこと狙ってるし…

言っときますけど、いのちゃんは俺の彼氏なんで！！！

って、大声で言えたらどんなにいいか…

「………ごめんなさい、今日は2人で遊びたいんで。それじゃあ、」

そっけなくそう告げると、いのちゃんの手を引っ張ってその場を後にした。

なんで俺の彼氏はこんなにモテるんだよ！

あんまり嫉妬深いと嫌われちゃうかな…