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ar side
好き………
「ん…」
目を開けて横を見ると、いのちゃんはまだすやすやと眠っていた。
唇が半開きになっていて、なんだか可愛くて自然と頬が緩んだ。
しばらくいのちゃんの寝顔を見つめながら、昨夜のことを思い出していた。
勢いであんなことしちゃったけど、実際いのちゃんはどう思ったんだろう。
引いちゃったり…してないよな?
だけど、あのまま何もなく寝ちゃうのがなんだか寂しかったのは事実。
もっといのちゃんのこと知りたくて、近づきたいと思ったのも本当。
「んっ…」
手を伸ばしていのちゃんの頬に触れると、ピクッとして声が漏れた。
「……大ちゃん…?おはよ、」
「お、おはよ……」
まだとろんとしている優しい目を、こっちに向けながらいのちゃんは笑った。
「大ちゃんって、早起きなんだね」
「え?…いや、、なんか目が覚めちゃって…」
「眠れなかった?」
心配そうな顔をしながら、いのちゃんは言った。
「ううん、そんなことないけど…」
「大ちゃん…」
「ぅん?」
「昨日は気持ち良かったね?」
「っえ⁈あ、う、、うん…」
いのちゃんの素直なところが好きだけど…俺は恥ずかしくてたまらない。
自分からあんなことしておいて、今さらかもしれないけど…
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作者名:Tea time | 作成日時:2021年9月14日 16時