太陽と青い月 2 (ページ27)

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in side

「ココアそんなに美味しかった？」

「…っ、え？」

「なんか、笑ってたから」

お風呂から出ると、リビングのソファで大ちゃんがカップを握りしめてニヤニヤしていた。

「あっ、、ううん。いや、うん…美味しかった、ありがと」

「そうだ、母さんがケーキ用意してくれたみたいなんだけど、大ちゃん食べる？」

「あ、じゃあ少し食べようかな」

「ちょっと待っててね」

冷蔵庫からブッシュドノエルを取り出すと、適当な大きさに切り分けてお皿に乗せた。

「んんっ、美味しいぃ〜」

ケーキを食べてる大ちゃんって可愛い…

何かの動物に似てる…

なんて言ったら怒るかな。

「いのちゃん？食べないの？」

「あ、食べるよ。大ちゃんが可愛くてつい…」

「はっ⁈別に可愛くないし！可愛いのはいのちゃんだろ！」

「え⁈俺？？」

「初めて会った時から、俺はそう思ってるよ」

大ちゃんがあまりにも当たり前のことのように言うから、なんかくすぐったくなった。