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「コレ…探してます？」
声のする方を見ると、俺のしおりを持った男の子が立っていた。
「あ、は…はい。ありがとうございます…」
メガネ…
カバンにしまったままだった……
男の子に近づいて、顔が見えないように俯いてお礼を言った。
「あれ？俺と同じ高校だ…」
「え、、そう…ですか」
高校生だったんだ…
「俺1年なんですけど、同じ？かな…」
「…1年……です」
こんなに誰かと話したのって、久しぶりかもしれない。
だけどやっぱりメガネがないと落ち着かない。
「マジ⁈でも、会ったことないよね？クラス離れてんのかな？」
そんなことより、早くこの場から離れたい。
彼が未だに持っているしおり、返して欲しい…
「あの……しおり…」
「あ、ごめんごめん。はい」
しおりを差し出す彼を、前髪の隙間からチラリと見ると、太陽みたいなキラキラとした笑顔を俺に向けていた。
ドクン……
今はまだ夜のはずなのに、彼の周りだけなんだか眩しい気がする…
「どうも……」
しおりに手を伸ばした瞬間、潮風が俺の前髪をかき上げた。
あ……
「え……」
急いで前髪を直すと、彼が持っていたしおりを奪いとるようにして、俺はその場から走って逃げた。
遠くの方で、俺を呼ぶ声が聞こえた気がしたけど、構わずに走った。
顔…
見られたよね…
どうしよう…
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Tea time(プロフ) - 0415さん» はじめまして。感想ありがとうございます (2021年1月10日 18時) (
レス) id: 6bab8075cd (このIDを非表示/違反報告)
0415(プロフ) - Tea timeさま、はじめまして。太陽と青い月とても面白いです！続きも楽しみにしています〜(*´▽`*) (2021年1月10日 17時) (レス) id: ea10255acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tea time
| 作成日時：2021年1月7日 15時
