妖精の贈り物 ページ44
真っ白な世界で視界がぼやける。
身体が宙に浮かんでいる感じで
どことなく頭がフワフワする。
あぁ、これは夢だ
《元気そうだな》
どこからか声が聞こえてくる。
いったい誰なのだろうか。
《そうか、お前はもう私のことは覚えてないのか》
どこか悲しそうな声で言う。
誰なの?
私の知り合い?
《・・・。
いや、名乗ったところで何も変わらん》
そうですか・・・。
《それにしても簡単にくっつきよって》
くっつく?
《まぁ、お陰で退屈しのぎにはなった》
退屈しのぎって。
私のこと見てたの?
《あぁ。
馬鹿がつくほどの恋愛オンチだ》
失礼な。
《だが、もうそれも卒業だろう》
卒業・・・
《退屈しのぎの礼だ。受け取れ。
心配するな。本などではないぞ》
本・・・。
なんか凄くひっかかる。
《まったく、お前らのせいで妻に会いたくなった》
奥さんいるんだね。
早く帰ってあげてよ。
《あぁ。ティータニアといってな。
色々あって今は会いたくないんだが》
そんなこと言わないで。
後悔しないようにしないと。
《相変わらず阿呆なやつだ。
後悔という感情があればあんな薬作らなかった》
またどこか悲しそうにいう。
どうしてこんなにも人間じみているのか。
《それじゃあな。
もう会うこともないだろう》
元気でな
そう言うと光は急速に輝きを失い
視界は真っ暗になった。
「・・・・・・夢じゃなかったんだ」
布団から起き上がると
そこには花が散りばめられたベールがそこにあった。
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抹茶塩(プロフ) - 夢々煙さん» 夢々煙様、コメントありがとうございます!イギリスはちょっとカッコよすぎたかもなと今更ながら思っておりますw最後まで読んでくれてありがとうございました(*⌒▽⌒*) (2017年12月19日 12時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
夢々煙(プロフ) - 最後までとても素敵なお話でした…!イギリスの一言一言がカッコよ過ぎました。これからも頑張ってください応援してます (2017年12月19日 7時) (レス) id: b3413670f5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ちまごんさん» ちまごん様、コメントありがとうございます!感動して頂けるなんてとても嬉しいです^^*シリーズ化ぜひ期待していてください!最後まで読んでくださってありがとうございました!次の作品も楽しみにしていてください(´∀`) (2017年12月18日 0時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
ちまごん(プロフ) - やばいめっちゃ素敵だ、感動した…!シリーズ化期待していいですか…いいですよね…! (2017年12月17日 22時) (レス) id: 31ff02926d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ぽっぷこーんさん» ぽっぷこーん様、コメントありがとうございます!最後のシーンを気に入ってくださり光栄です(*^^*)また次のお話やこのシリーズをぜひ楽しんで頂けたら幸いです。最後まで読んでくださってありがとうございました(´∀`) (2017年12月17日 10時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶塩 | 作成日時:2017年12月7日 11時